道内勢3組は4回戦敗退 高校総体ソフトテニス

4回戦〔高橋・吉根―浦山・辻〕白熱したラリーを繰り広げたとわの森三愛の高橋・吉根=28日、市緑ケ丘公園庭球場

 全国高校総合体育大会ソフトテニス競技大会全日本高校ソフトテニス選手権大会は28日、苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で女子個人戦(ダブルス)の決勝が行われ、前田梨緒・中谷さくら組(兵庫・須磨学園)が栄冠をつかんだ。北海道勢は3組が4回戦で奮闘も涙をのんだ。
 ▽決勝
前田梨緒・中谷さくら(兵庫・須磨学園)4―1片山麻衣・近藤明日咲(香川・尽誠学園)
 ▽準決勝
前田・中谷4―1樽村妹穏・竹松美紀(大分・明豊)、片山・近藤4―2丸田梨瑚・高谷紗英(兵庫・須磨学園)
 ▽準々決勝
前田・中谷4―0大釜彩乃・池田つばき(大阪・昇陽)、片山・近藤4―2山下永遠・岩田愛美(福岡・中村学園女子)、樽村・竹松4―1佐藤心美・杉本希(広島・広島翔洋)、丸田・高谷4―2大橋玲雨・岡美志(三重・三重)
※北海道関係分
 ▽4回戦 山本響彩・北村心暖(兵庫・須磨学園)4―3石垣陽菜・藤岡七星(札幌龍谷)、馬島沙英・辻田莉夢(岡山・山陽学園)0―4椎木温日・能登日向世(とわの森三愛)、浦山皐・辻ひなの(和歌山・和歌山信愛)4―2高橋果鈴・吉根珠樹(とわの森三愛)

―髙橋・吉根組、無念の逆転負け
 全道1位の高橋・吉根組(とわの森三愛)は無念の逆転負けでベスト8入りを逃した。「些細なミスが差になった」と試合を振り返った。
 相手は今年3月に対戦し勝利経験のあるペア。「前衛は丁寧なプレー、後衛は球打ちが良くてミスが少ない」と特徴を押さえた上で対策は万全だった。前衛の高橋は相手の視界に積極的に入りプレッシャーを与える。吉根は後衛を左右に揺さぶるラリーを―と臨んだ。
 しかし「なかなか展開を変えてこず、ラリーが続いた中でミスが重なった」と振り返る。2ゲームを取ったものの、2―4で敗戦となった。
 ペアを組んで10カ月。空いたところへの正確なショットやサーブから崩す展開などを含め、連係も磨いてきた2人。惜しくも全国舞台での本領発揮とはならなかったが、「気持ちを切り替えて全員で戦って優勝を狙いたい」と団体戦に全力を懸ける。

―前田・中谷組圧勝V
 須磨学園の前田・中谷組が圧倒的な強さで頂きに立った。「ずっと目標にしてきた景色。とてもうれしい」と笑顔で話した。
 今大会8戦を勝ち抜き、わずか4ゲームしか取られなかった実力者ペア。6回戦の相手に1―2と追い込まれ苦しい展開も「自分たちのテニスに集中した」と難なく逆転。決勝でも4―1と快勝し、栄冠をつかんだ。
 169センチの高身長を生かした前衛の中谷は守備範囲の広さが自慢。前田は攻める配球―を得意とする後衛で、息の合ったプレーは他を寄せ付けなかった。指導する山田監督は「テニスを楽しんでいたし、とても強かった」と称賛した。
 昨年のインターハイはベスト32。悔しさをバネに常に1位だけを見て練習を重ねてきた。残す団体戦を前に「全力で戦い、個人戦との2冠を達成したい」と意気込みを語った。

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