苫小牧市のヤクルト緑ケ丘陸上競技場で7月、第41回北海道小学生陸上競技大会が開かれ、6年男子100メートル2組で佐々木陽斗(沼ノ端陸上競技スポーツ少年団)、6年女子走り幅跳びで柴田叶実(苫小牧緑小)が優勝した。佐々木は9月、神奈川県の日産スタジアムで行われる全国大会へ出場する。
佐々木は前年(5年生の部)に続く連覇。「緊張して満足のいく走りができなかったが、応援を受けて優勝することができてうれしい」と振り返る。170センチの長身を生かした歩幅の広い走りが持ち味。スタートからトップスピードまでの前傾姿勢を課題に挙げ、練習を重ねてきた。大会でも最初の10歩の前傾姿勢を意識して大会に臨み、決勝では12秒89、予選では自己ベストの12秒64まで0・04に迫る走りを見せた。
陸上界のスーパースター、ウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)の走りを見て陸上競技を始めた。7月は国内トップクラスが集う南部忠平記念陸上競技大会(札幌厚別公園競技場)でも自己ベストタイムで優勝した。全国大会へ向け「やってきたことを全て発揮し、自己ベスト更新へ向けて頑張りたい」と力を込める。
柴田は初めての優勝に「うれしかった」とほほえむ。スピードがある助走から高く跳ぶことを意識し、1回目のジャンプは4メートル34。「ファウルがなく、気負わずに2回目以降も気持ちを楽にして跳ぶことができた」と振り返り、記録を4メートル40に伸ばした。走り幅跳びと100メートルの「二刀流」で陸上競技に取り組む柴田は、市内のサッカースクール「クリアール」にも所属し、ディフェンスでレギュラーを任されている。大会は1種目のみの出場規定があるため、より自信のある走り幅跳びで出場した。
複数の競技をこなす中で培われた脚力、大会に向けた水泳や筋力トレーニングによる体づくり、さらには持ち前の足首の柔らかさによる着地が最高の結果を呼び込んだ。
全国大会で走り幅跳びは実施されず、今回上位大会に進むことはないが、走り幅跳びで5メートル台、100メートルで13秒台と次の目標を設定。前向きに取り組む柴田は「オリンピックに出場できるような選手になりたい」と今後も大舞台へ向けて走り続ける。
東胆振・日高関係分の結果は次の通り。
【男子】
5年
▽100メートル1組 (8)畑京誠(苫小牧西陸上クラブ)15秒34
6年
▽100メートル2組 (1)佐々木陽斗(沼ノ端陸上競技スポーツ少年団)12秒89▽1500メートル (7)大内龍輝(拓勇小)5分3秒36▽4×100メートルR (8)沼ノ端陸上競技スポーツ少年団(木内、藤澤、関本、佐々木)55秒86▽コンバインドB (2)伊藤優平(厚真スローイング)2049点
【女子】
6年
▽100メートル2組 (7)藤川日向(三石陸上クラブ)13秒99▽走り幅跳び (1)柴田叶実(苫小牧緑小)4メートル40▽砲丸投げ (5)幅田羚愛(厚真スローイング)6メートル17




















