ヤングケアラー支援考える 苫小牧市要保護児童対策地域協

ヤングケアラー支援考える 苫小牧市要保護児童対策地域協
ヤングケアラーへの支援策を話し合う出席者

 苫小牧市要保護児童対策地域協議会(松村順子会長)は8日、市職員会館でヤングケアラーに関する研修会を行った。ヤングケアラーは日常的に家族の介護や育児、家事、心理的なサポートなどを行う18歳未満の子ども。子どもの福祉や養育に携わる関係機関から約30人が出席し、認知症の祖母を介護する中学生がいるという設定で、それぞれの立場から子ども本人や家族への支援方法を探るグループワークに取り組んだ。

 研修会は同協議会の実務者会議の位置付けで、ヤングケアラーをテーマにするのは初めて。市こども相談課の米田浩二相談監は、ヤングケアラーの権利として「子どもであること、ケアラーであること、その両方であることを自分で決められるべき」と強調。支援する際は▽かわいそうにという態度で接しない▽何を望んでいるかをしっかりと聞く▽家庭内の仕事を一方的に取り去ろうとせず、学業や遊びと両立できるような方法を考える―といったポイントも紹介した。

 5、6人に分かれて行ったグループワークでは、仕事で忙しい親に代わって認知症の祖母の世話や見守り、炊事や洗濯などの家事を担ってきた中学生が「もう疲れた」と担任教員の前で泣き崩れた―という架空の事例を想定。出席者は本人や家庭全体への支援策を考え、「まずは中学生本人が何を望んでいるかを丁寧に聞く必要がある」「親も疲弊しているはずなので、親への支援策も提案しては」「安心してSOSが出せるような信頼関係の構築が前提」などと意見を交わした。

 ヤングケアラーは、教育や遊びといった権利が侵害されていても自ら声を上げることが難しく、市は本人を孤立させずに見守り、支える地域をつくるためのヤングケアラー支援条例の制定作業を進めている。

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