苫小牧の市民グループヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会(舘崎やよい代表)は長崎・原爆の日の9日、苫小牧市糸井の三星本店ハスカップホールで朗読会「あの日を忘れない」を開いた。同会のメンバーや苫小牧南高校演劇部の生徒らが核兵器廃絶の願いを込め、被爆者がしたためた詩や作文を朗読した。
今年で28回目となる取り組みで、市民ら25人が来場した。
同校演劇部の生徒9人は原爆で母と弟を失い、父も被爆の影響で1カ月もたたないうちに亡くなったという広島の少女の詩「ヒロシマの空」を朗読。凄惨(せいさん)な情景を克明に記した詩に、会場は水を打ったように静まり返った。
同会メンバーも被爆者の詩を朗読したほか、6月に広島で行った研修旅行についても報告した。
舘崎代表は旧友と広島で再会した際、友人が初めて被爆体験を語り始めたエピソードを紹介。「原爆投下から78年たち、ようやく話せるようになった人もいるし、いまだに話せない人もいる」と述べ、被爆者の体と心に刻まれた傷の深さをおもんぱかった。
同校演劇部の宮崎佑愛部長(2年)は「読むのがつらい場面もあったが、現実を伝える大切さを改めて考えさせられた。今も世界のどこかで戦争が続いており被爆者の悲しみや核の恐ろしさを共有していくことが世界を平和にする第一歩なのでは」と話した。
















