苫小牧市と千歳市にまたがる樽前山(1041メートル)は2022年度、3万6000人を超える登山者が国内外から訪れた。4万人を突破した21年度を下回ったものの、7合目まで車で行ける気軽さなどから人気は根強く、今年は海外からの登山者も目立っている。あす11日は「山の日」―。
10日は小雨が降るあいにくの天候ながら、早朝から7合目の駐車場には札幌や函館のほか、八戸、横浜などの道外ナンバーの車も止まっていた。
道内旅行中で、前日に支笏湖のキャンプ場に1泊し、樽前山登山に臨んだ神奈川県逗子市の看護師鈴木晴香さん(38)は「7合目まで車で来られて、とても登りやすい。きょうは霧で景色を楽しめないのが残念」と再訪を誓った。
苫小牧市観光振興課によると、樽前山の年間登山者数は10年代前半まで2万人台で推移し、17年度に3万人を突破。胆振東部地震が起きた18年度に落ち込んだが、19年度には3万人台に戻り、21年度は過去10年間で最多の4万695人に達した。22年度は前年度比4101人減の3万6594人で、うち外国人は312人。同課の三橋大輔課長は「21年度はコロナ禍でも出歩ける場所として登山が選ばれたが、行動制限が緩和されてからは他の観光地にも流れているのでは」とみる。
今年度は7月末時点で1万2589人の登山者を数えた。同山に毎週足を運んでいる苫小牧山岳会の新井孝副会長(73)は「札幌や道外のナンバー、レンタカーが大半を占め、レンタカー利用者には海外からの旅行者も多い」と言う。人気の一方で、7合目から1時間弱で山頂まで行ける気軽さから半袖、短パン姿にサンダル履きなどの軽装で来る人もおり、「7合目と山頂では天候が違うこともある。強風や濃霧のリスクもあるので身支度はしっかりしてほしい」と呼び掛けている。
















