道民謡連盟主催の全道民謡決勝大会一般の部「全国民謡」部門で、苫小牧地区民謡連合会(高崎桂昇会長)から選抜された公務員伊賀上(いがうえ)美里さん(41)=千歳市在住=が優勝した。昨年は準優勝で悔し涙をのんだ伊賀上さんは「今年は絶対に優勝を取る」と大会に臨み、見事念願を果たした。
一般の部は▽全国民謡▽江差追分▽北海道民謡―の3部門。5日に北広島市で行われた同決勝大会の全国民謡部門には、13地区から選ばれた実力者20人が出場した。
伊賀上さんは10年前から歌い込み、昨年も選んだ「秋田船方節」で舞台に立った。第一声を発した瞬間、数秒前までの緊張感がきれいに消え「気持ちよく歌えた」と振り返る。聞かせどころの「辛(つら)い船乗り」のフレーズを歌い切る時には、コロナ禍で練習もままならないなど、これまでのやりきれなかった心情もぶつけたという。
伊賀上さんは5歳から民謡を始め、高崎会長(72)=苫小牧市在住=が主宰する高崎流観昇民謡連合会に所属する。当日の伴奏は、高崎会長の三味線をはじめ太鼓、尺八、おはやしも苫小牧地区の面々が支えた。高崎会長は「伊賀上さんは無我の境地に入ったな、と感じた。歌と伴奏が一体となる素晴らしい経験ができた」とたたえる。
成績発表で、道民謡連盟の副会長でもある高崎会長に優勝を告げられ、涙があふれたという伊賀上さん。「伴奏の方々に感謝の気持ちでいっぱいになった」と喜びをかみしめた。
伊賀上さんと高崎会長らは10日、苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長に優勝を報告した。9月には江差追分全国大会に挑む予定で、岩倉市長は「コンディションに気を付けて頑張って」と激励。伊賀上さんは「若い人たちにも民謡に親しんでもらえるような活動も考えたい」と話した。
















