苫西港まで戦車走行 陸自7師団が長距離機動訓練 市民団体が千歳で抗議活動

苫西港まで戦車走行 陸自7師団が長距離機動訓練 市民団体が千歳で抗議活動
抗議する団体の前を戦車が長距離機動訓練=21日午後9時半ごろ、千歳市内

 陸上自衛隊第7師団(千歳市)は21日、2023年度長距離機動訓練の一環で、10式戦車など装軌車両13両を、東千歳駐屯地から苫小牧港・西港まで公道約30キロを自走させた。10式戦車1両が故障した他、苫小牧市内で車両が縁石に接触するトラブルはあったが、約2時間40分かけて自走訓練を終えた。

 即応陸上防衛力を構築する狙い。2011年に始まり、16年から毎年実施し、今年で9回目。第7師団は戦車部隊を中心とする陸自唯一の機甲師団で、重戦力を遠隔地に迅速かつ円滑に運んで任務を果たすため、陸海各輸送手段を併用する長距離機動に備えている。今年は21、22両日、東千歳駐屯地から釧路駐屯地まで移動する内容で行った。

 第71戦車連隊(北千歳駐屯地)が基幹で、10式戦車が4両、90式戦車が2両など戦闘車両13両、隊員約100人が参加。公道自走は21日午後9時に東千歳を出発、同11時40分に苫小牧港に到着した。騒音対策で走行ベルトにゴムパッドを装着し、時速20キロ以下に抑えながら国道36号や国道234号などを走行。22日午前、フェリー「ナッチャンworld」に車両を積み、釧路港に向けて出発した。

 一方、苫小牧市の市民活動団体、苫小牧港の軍港化阻止実行委員会(横山傑実行委員長)は21日夜、千歳市内で抗議活動を展開。千歳の活動団体と合わせて約30人が横断幕やのぼりを掲げ、戦車が走行する沿道に並び、「戦車は公道を走るな」「苫小牧港の軍事利用に反対」などとシュプレヒコール。同委員会事務局長の斉藤秀夫さん(76)は「訓練は慣れさせる狙いもある。反対の声を挙げていきたい」と話していた。

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