夏の終わり

夏の終わり

 23日は厳しい暑さの峠を越す処暑。朝、夕には涼しい風が吹き、虫の声も聞こえてくる頃とされるが、今年の苫小牧はまだ暑い。今夏は、コロナ禍で人の姿がまばらになった市内でもさまざまな催事が再開され、各地に「4年ぶり」の活気が戻った。

 7月の樽前山神社例大祭では、市内中心街を練り歩く「あばれ獅子」が4年ぶりに復活。8月のとまこまい港まつりでは、市民おどりが2019年以来の通常開催となり、本紙の電子版用の動画撮影に取り組んだ。

 市内の飲食店を浴衣姿で利用するにぎわい創出イベント「苫小牧たるみなバル」も開催され、錦町や大町の繁華街を浴衣姿の市民が華やかに彩るのを見ることができた。

 処暑の「処」には「落ち着く」という意味もある。これから徐々に一日の寒暖差が大きくなる。勢いのままに走ってきた足跡を一度振り返り、次の一歩をどう踏み出すか―。いったん立ち止まり、考えることも必要なのかもしれない。(松)

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