陸上男子100メートルの日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)、東京五輪4×100メートルリレー日本代表のデーデー・ブルーノ(同)、2021年実業団対抗陸上200メートル8位などの実績を持つ永田駿斗(住友電工)が来年のパリ五輪に向けた合宿を苫小牧で行った。22日には都市総合開発が指定管理する苫小牧市総合体育館の「アブロススポーツアカデミー」で子供たちと交流した。
山縣は16年リオデジャネイロ五輪4×100メートルリレーの銀メダリスト。21年に100メートル9秒95の日本新記録をマークしている。苫小牧合宿は昨年7月、今年7月に続いて3回目。今回は練習効率のアップなどを狙いに涼しい苫小牧で今月中旬から合宿入り。同僚のデーデー・ブルーノ、慶大の後輩の永田も22日までの合宿に同行した。
合宿では、ヤクルト緑ケ丘陸上競技場でのスターティングブロックを使ったランメニューのほか、3日に1度はウエートトレーニングも取り入れ、筋力アップを図った。
22日は年中から小学3年の子供が遊びをテーマに体づくりを実践しているスポーツアカデミーにサプライズで登場。山縣は「(陸上競技の実績は)子供のころにいろいろなスポーツをやった経験のおかげ。みんなも楽しんでやってほしい」。デーデー・ブルーノも「みんなから活力をもらった。苫小牧で楽しくスポーツの経験を積んでほしい」とアドバイスし、合宿を誘致した都市総合開発の安達一幸体育施設統括部長も笑顔を見せていた。
山縣は「今回は走り込み、来シーズンへのベースをつくり上げたかった。予定メニューも消化できたし、充実した合宿になった」。デーデー・ブルーノも「しばらく休んでいたが、今回の合宿が本格的な始動になる。気持ちも落ち着くし、過ごしやすい環境で合宿ができた。来年のパリに向けていいスタートが切れた」と話していた。




















