厳しい暑さ、熱中症対策を強化 苫小牧市内の小中学校、高校

スポーツドリンクを補給する苫小牧工業高校サッカー部の部員

 厳しい暑さが続く中、夏休みが終わった苫小牧市内の小中学校、高校では、熱中症に警戒しながら教育活動が行われている。22日、伊達市で小学2年の女児が体育の授業後に熱中症とみられる症状で死亡。23日には胆振管内で熱中症警戒アラートが発表されるなど危険度が高まっており、各校は予定していた教育活動を急きょ見直すなど、対策を強化している。

 苫小牧東小学校(柴田知巳校長)は、25日に予定していた遠足や校外学習を9月8日に延期することを決定。錦岡小学校(後藤敏彦校長)は9月12日に行う校内のマラソン大会に向けて週2回ほどの練習を計画していたが、厳しい暑さが続くことから25日までは体育の授業を含め運動を伴う活動をすべて取りやめた。

 ウトナイ小学校(手塚敏校長)は、25日まで授業や休み時間でのグラウンド使用を禁止。体育館とグラウンドに暑さ指数測定器を置いており、体育の授業前後に児童の健康チェックを行うほか、体育館での授業も暑さ指数に応じて時間短縮や中止などの措置を講じることを決めた。

 沼ノ端中学校(能登敬久校長)は23日、すべての部活動と放課後活動を取りやめた。通常は登下校時の制服着用を求めているが通気性の良いジャージやTシャツ、学校指定のハーフパンツなど軽装での登校を認めた。

 光洋中学校(遠藤玲校長)も同日、運動部について、大会が近い一部の部活動を除いて休みとした。

 開成中学校(細部善友校長)は同日、暑さへの対応策を校内で改めて協議。暑さ指数が「厳重警戒」を指す28を超える際は原則として部活動を中止するほか屋外での授業中はマスクを外すよう教員側が積極的に指導し、「危険」を指す31以上の場合は臨時休校や午前授業とするなど、踏み込んだ対応も検討することを確認した。

 溶接や鋳造などの実習が欠かせない苫小牧工業高校(諸橋宏明校長)は常時、暑さ指数をチェック。23日も電子機械科1年向けの加熱溶解による鋳造の実習があり、板坂浩毅教諭は「暑いので中止するかぎりぎりまで迷ったが、暑さ指数や生徒の体調確認をして実施を決めた」と話す。運動部の熱中症予防も徹底。サッカー部はグラウンドでの基本練習の一部をセットプレーやフォーメーション確認の時間に充て、運動量を半分以下に抑えているという。散水や給水も小まめに行っており、顧問の加藤隆英教諭は「暑い日は頭を使う戦術的なトレーニングの時間に使うなどしてしのいでいる」と語った。

 暑さ指数
 (1)湿度(2)日射・ふく射(放射)など周辺の熱環境(3)気温―の三つを取り入れた指標。熱中症の予防を目的に1954年、アメリカで提案された。日本生気象学会は暑さ指数と生活上の注意事項を示す「日常生活に関する指針」を公表。日本スポーツ協会も、暑さ指数31以上で「運動は原則中止。特に子どもの場合には中止すべき」―などとする熱中症予防運動指針を公表している。気象庁は暑さ指数が33以上と予測された場合、熱中症警戒アラートを発表する。

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