苫小牧市柏原の株式会社苫東(辻泰弘社長)と市は23日、応急給水訓練を同社駐車場で行った。両者の災害時相互応援協定に基づく初めての取り組み。社員や市職員約15人が参加し、飲み水輸送や各種容器への給水作業などの実践を通して災害への対応力を高めた。
同社は2018年9月の胆振東部地震の際、苫小牧港・東港区などがある臨海地区で断水を経験し、市の協力で立地企業に給水活動を繰り広げた。この経験や縁を生かして22年8月、両者で災害時の連携協定を締結。訓練は、約60社が立地する同社周辺の柏原地区で、災害による断水の発生を想定して行った。
同社は1000リットルの貯水タンク2個を積んだトラック、市は給水車と折り畳み式の簡易貯水槽を用意。臨海地区の同社専用水道から給水して社屋前の駐車場に運び、参加者が10リットルのポリタンクや給水袋に移し替える作業を反復し、災害時の動きを体に染み込ませた。
一連の作業に携わった同社の坂本成次GX戦略推進室長は「自社所有タンクは蛇口の取り付け箇所が一つしかない。トラックに積む際の向きをしっかり確認しなければ」と準備の大切さを再確認した。
胆振東部地震で給水活動に携わった同社の河田拓視基盤事業課長も「地域の開発者、管理者として、立地企業が安心、安全に操業できる環境を整えるのが責務」と強調。今後も市と協力しながら訓練を継続していく方針だ。
















