北畠 初出場で見事優勝 趣味が転じてフィジーク大会へ

北畠 初出場で見事優勝
趣味が転じてフィジーク大会へ
フィジークノービスDで優勝した北畠(右から3番目)=提供

 苫小牧市元中野町の北畠瑠也(23)が、7月に札幌市の共済ホールで開かれたボディーコンテスト「クリスタルカップ」のメンズフィジーク、ノービスクラスDに初出場し、見事栄冠を勝ち取った。北畠は「最初は出場できるだけでいいと思っていた。人生で一番気持ちよかったし、楽しむことができた」と笑顔を見せる。

 一般的に知られるボディビルディングは、筋肉の大きさ、輪郭、皮下脂肪の少なさなどをトータルで審査し、鍛え上げた極限の肉体を競い合う。一方でフィジークは、体の美しさや絞り具合、全体のバランスが良い肉体のほか、身に付けるサーフパンツ、立ち振る舞いなども審査基準となる。

 大会はフィットネスワールドジャパン(FWJ)が主催。各種競技が男女や身長別に分けて行われ、北畠はフィジーク競技で2番目のクラスに値する「ノービス」のD(身長別175センチ以上)に参加し、頂点に輝いた。

 北畠は18歳で市消防本部入り。「厳しい現場の環境でも確実に任務をこなせるように」と、市総合体育館へ通い、体を鍛え始めた。その後、本部内の仕事に就くようになってからも、体が衰えないようトレーニングを継続。肉体が締まり変化していく楽しさを覚え、いつしか鍛えることが趣味となった。

 大会への出場は今年3月、トレーニング仲間に誘われたことがきっかけ。全身を一度に鍛えるのではなく、部位ごとに鍛える日を分ける分割法で筋力を増強。脂肪を落とす必要があったため、炭水化物を抑えて毎日鶏胸肉を700グラム食べる日々が続き、当時81キロあった体重を65キロまで減らした。さらに筋肉を美しく見せるため、色白な肌は日焼けサロンに通って小麦色に染めた。

 大会当日、同じクラスに出場する選手15人が舞台に上がった。段階的に人数が絞り込まれる中、前に出るようコールされ、自信のあった大胸筋を見せるよう意識しながらポージング。「緊張も吹き飛んで、楽しさしかなかった」と振り返る。

 今後はノービスの上位クラス「オープン」を目標に据えるが「ひとまず、大会準備期間に支えてくれた婚約者との食事を楽しみたい」とほほえむ。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る