北海道経済産業局は、8月の道内経済概況を発表した。総括判断は「持ち直しの動きが見られる」と6カ月連続で据え置いた。主要項目別では、インバウンド(訪日客)需要が回復する観光の判断を引き上げた。
6月の経済指標を中心に、7月以降の企業・団体へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「国際経済の動向などを十分注視する必要がある」としている。
主要項目別では、観光を前月の「緩やかに改善している」から「改善している」へ上方修正した。6月の来道客数が前年同月比36・3%増と20カ月連続で前年を上回ったため。また、道内外国人入国者数も6月は9万12人あった。ヒアリングでは「6月は、平日は道内外からの団体ツアー客や修学旅行生、韓国や台湾を中心とした外国人観光客でにぎわい、週末の宿泊施設はほぼ満室の状態が続いた。7月も宿泊予約は衰えず、前月より伸びる見通し」(観光協会)との指摘が出ている。
個人消費は、6カ月連続で「持ち直している」と判断した。6月の個人消費は家電とホームセンターが前年を下回ったものの、百貨店など他の業態は前年を上回っている。企業からは「高級ブランドの商品は国内富裕層向けに引き続き好調なほか、インバウンドも伸長した。売り上げ全体ではコロナ禍前の水準に並んだ」(百貨店)、「気温の高い日が多く、飲料やアイス、調理麺などの売り上げが良かった」(コンビニエンスストア)などの声が上がっている。
一方、生産活動は前月同様に「弱い動きとなっている」と判断した。6月の鉱工業生産は前月に比べ0・1%増と3カ月ぶりに上昇したが、前年同月比では2・7%減と14カ月連続で低下しているため。食料品工業や化学・石油石炭製品工業など7業種は上昇しているが、金属製品工業など8業種は低下している。
この他、公共工事、住宅建設、民間設備投資、雇用動向の各項目も前月から判断を据え置いた。
















