29日早朝にとましんスタジアムで行われた大鷲旗争奪苫小牧朝野球大会決勝は北日本産商が初優勝。最優秀選手賞は北日本産商の木村蓮が受賞した。
このほか、個人賞は殊勲賞に橋本尚弥(北日本産商)、敢闘賞に印南竜生(タイヤ屋クラブ)、打撃賞に熊田隼(北日本産商)が選ばれた。
▽決勝
北日本産商
30010―4
01000―1
タイヤ屋クラブ
(五回時間切れ)
(北)橋本、高橋、佐々木英―山田
(タ)場谷―酒井
🉁木村(北)
🉂熊田(北)
▽球審―畑垣
▽塁審―松原、伊藤、成田清
北日本は初回、1死一、三塁から木村の三塁打で2者生還、敵失の間に木村もかえって3点。四回は桑田の適時打で追加点を挙げた。先発の橋本は130キロ台中盤のストレートで3回を1失点で抑え、高橋、佐々木英につないだ。
タイヤ屋は二回に印南の適時打で1点を返したが、三回から打線に快音が消えた。
―北日本産商、投打に隙なし
投手陣、打線とも北日本産商の強さが際立った。佐々木監督は「大変うれしい。選手らの頑張りをたたえたい」と笑顔で話した。
チームを勝利に導いたのは、大会最優秀選手賞にも選ばれた4番の木村。3打数3安打の猛打賞で主砲が快音を響かせた。
初回は1死一、三塁の好機にインコースの直球を捉えて中越えの三塁打。敵失の間に一気に本塁を踏んだ。「つまった―と思ったけど伸びてくれた」
MVP獲得には「チームの勝利のために積極的に振った結果。仲間のおかげで賞をもらえてうれしい」と目を細めた。
今シーズンは若い選手がそろい「野球を楽しむこと」をテーマにチームの雰囲気も活気があふれた。「長期戦を終えてやっと一区切り。まだ他の大会が続くので、これからも自分のスイングで勝利を引き寄せたい」と頼れる四番は意気込みを語った。
―タイヤ屋クラブ、初優勝ならず
タイヤ屋クラブの渡辺監督は「北日本は強かったですね…。それでもよく戦えたと思う。決勝までけがなく楽しくできた。決勝まできたら、結果は関係ないと思っていました」と健闘のナインをたたえた。さらに「最高のシーズンになった。準優勝でしたが、会社の会長にも喜んでいただけた。来年また、上を目指して楽しくやりたい」と語った。
先発の場谷は「最初は緊張でいつも通りできなかった。途中からテンポも良くなったと思います。実力不足ですかね。北日本の打撃に負けたと思います」と淡々と振り返った。
二回の好機に唯一の1点をたたき出した敢闘賞の印南は「打ったのは低めのスライダー。負けたのは残念ですが、緊張せずにいつも通りプレーできたのはよかった。楽しかったです」と笑顔を見せていた。





















