玉木、前原両氏来道 国民民主党代表選・札幌で街頭演説 自民との距離感焦点

結党精神の「対決より解決を貫く」と主張した玉木氏=29日午後5時ごろ、大通公園

 21日に告示された国民民主党代表選(9月2日投開票)は、玉木雄一郎代表(54)と前原誠司代表代行(61)の一騎打ちの激戦が続いている。終盤戦に入った29日は両氏が来道し、札幌市内で街頭演説会、討論会で論戦を繰り広げた。玉木氏は「対決より解決を貫く」と強調し、前原氏は「しっかり与党と対峙(たいじ)する」と主張。政権与党・自民党との距離感や野党協力の在り方など党の方向性を巡り、舌戦がヒートアップした。

 大通公園でマイクを握った玉木氏は「対決より解決を貫いて国民民主党を強く、大きくするために立候補した」と切り出した。2020年9月の結党時を振り返り、「いろんな思いやしがらみが葛藤(かっとう)する中、それぞれの議員が覚悟を決めて選択して結党した」と説明。その覚悟とは「いつか必ず、われわれが政権を担うという覚悟」とし、「ただ批判や反対だけでは政権を担えない。非現実的なことをいくら並べても担うことはできない」とボルテージを上げた。

 さらに玉木氏は「政権を取るために大きな固まりにしなければいけないとの考えは一理ある」としながらも、大きな固まりだった旧民進党時代も「政権交代することはできなかった」と疑問視。「古いこれまでのやり方を繰り返すだけでは政権は取れない」と主張。政策実現のために与党と協議し、ガソリンや電気代の値下げにつなげた党の実績も強調した。与党にすり寄っているとの批判に対しては「自民党のために働いてきたことは一回もない。国民生活に寄り添っているだけだ」と声をからした。

 続いてマイクを握った前原氏は「玉木さんの思いは受け止める」としながらも、「2%前後の支持率の政党は変わってこなかった」と指摘。「衆院も参院も自民党が多数を握っている。いくら国民民主党が一番最初に言いましたと説明しても、最後を決めるのは与党じゃありませんか」と自民との距離感を痛烈に批判。「この30年間、賃金が上がらないのは先進国で日本ぐらい。賃金が下がることによってさまざまな社会問題が起きている」と人口減少、地方の疲弊問題などを取り上げ、「自民党の政治を根本から変えなくてはいけない」とぶち上げた。

 「自民党政権に結果的にくみし、政策を実現することでは、支持率が広がるわけがない」と説明。「私が代表になれば野党の立場を明確にする。野党である以上は常に政権を目指すべきだ」との姿勢を示した。非自民、非共産の「野党と協力をし、力を合わせて自民党の政治を根底から変える」と強調。「皆さんの生活を守り、希望を持てる社会をつくっていく。大きな政権交代を起こそうじゃありませんか」と呼び掛けた。

 ■国民民主党代表選

 党所属の衆参国会議員(21人)や国政選挙の公認予定者(13人)に計55ポイント、地方議員(272人)と党員・サポーター(3万6682人)に計56ポイントが割り振られ、合計111ポイントを争う。国会議員と公認予定者は9月2日の臨時党大会で投票する。道内は国会議員がおらず、地方議員は苫小牧と帯広市議の2人、党員・サポーターは約300人いる。

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