苫小牧工業高等専門学校の5年生4人は26日、苫小牧市民らと外国人技能実習生が着ぐるみ姿でスポーツ競技をする交流会を、市ウトナイ北の苫小牧港開発サッカー場で開いた。防災教育によって多文化共生社会を実現する活動の研究が目的で、会場では市民と技能実習生がハイタッチする姿などが見られた。
市内で年々、短期間在留する外国人技能実習生が増えている中、同校では2021年度から、5年生が技能実習生向け防災教育プログラムの研究に取り組んでいる。
今年度は山本駿さん(20)、清野鉄人さん(19)、村上拓郎さん(19)、梅林美怜さん(19)が、災害時に重要な「共助」をテーマに、「多文化共生」や「地域コミュニティー」を重視した研究に着手。技能実習生への聞き取り調査などを通じ、日本人は外国人への不安や偏見を持ち、外国人は日本人との多くの交流の場を望んでいることを認識した。
市民らと技能実習生の交流は、「日本人と外国人の心の壁は取り除けるのか」を調べるために企画。外見を気にせず、言葉を必要としない交流方法として、着ぐるみ姿でのスポーツを考案した。技能実習生は市内からベトナム人4人が参加。市民らを含め79人が恐竜の着ぐるみを着用し、徒競走、リレー、玉入れに挑んだ。
リレーは市民らと技能実習生の6人1組の混合チームで対決。それぞれ長い首を揺らして60メートルを一心不乱に駆け抜け、順位を競った。昨年12月に来日し、日本語はほとんど話せないチャンバンタンさん(25)は「ジェスチャーで意思疎通ができた。リレーで日本人チームに入って1位になりうれしかった」と話した。札幌市の会社員湯泉雅恵さん(48)は「(技能実習生とリレーで)ハイタッチをして楽しめた」とほほ笑んだ。梅林さんは「技能実習生が身近にいることを知ってもらえたのでは」と述べた。
交流会では研究目的が伏せられ、レース後に「交流機会になったか」を調べるアンケートを行った。今後、調査結果をまとめて検証し、研究を深めていく予定だ。
















