苫小牧東高校(澤田慎也校長)は今年度から体育科の授業で映像分析ツールを活用し、生徒の技能向上に力を注いでいる。アプリケーション「SPLYZA Teams(スプライザ・チームズ)」の動画で生徒自らが自分の動きを確認し、課題を見つけて改善につなげる。公立高校の普通科が体育授業に同アプリを取り入れるのは全国で初という。
同アプリは、スポーツ分析アプリの開発を手掛けるスプライザ(静岡県浜松市)が提供。スマートフォンやタブレット端末で、練習や試合の映像を共有できるほか、誰でも自由に動画に書き込むことが可能で、気になるプレーに目印を付けたり、コメントを残したりすることができる。
2017年にサービスが開始されて以降、高校や大学の部活動や社会人チームを中心に利用が進み、現在30種類以上のスポーツで約900チーム以上が利用している。
同校では昨年度から、アイスホッケー部がいち早く同アプリを契約して練習を始めた。同部顧問で体育科の田中渓也教諭(35)が「授業でも活用できるのでは」と体育授業への導入を勧め、4月から全学年で使用を開始。サッカーやバスケットボール、バレーボール、ダンス、柔道などの種目で利用している。
「映像を用いることで絵が浮かぶので、言葉でアドバイスを受けるよりも説得力がある。思ったことを(アプリ上で)簡単に書くだけでいいし、何回も見ることもできる」と3年の源津楓翔(ふうが)さん(17)。河野遥翔(はると)さん(18)も「他の人の書き込みで自分の動きを可視化でき、上達につながる」と話す。
田中教諭は「運動が苦手な生徒も(アプリで)発言することで活躍できる授業がつくれるようになってきた」と変化を明かす。生徒のコメントが記録に残るため「(成績の)評価もしやすい」とし「指摘する前に自分で課題に気付けるので、考えて運動する癖が付く」と効果を語る。
同じ体育科の前川護教諭(46)も「図形や文字も打てるので使い勝手がいい。体育授業だけでなく、面接やプレゼンテーションの練習、英語のスピーチなどにも使えそう」と言い、同校は今後、他の科目での活用も考えていくという。
















