JR札幌駅南口の大型商業施設「エスタ」が8月31日、北海道新幹線札幌延伸に伴う駅周辺の再開発計画のため閉店し、開業から45年の歴史に幕を閉じた。最終日は午前10時の開店から大勢の買い物客が詰め掛け、午後9時の閉店まで終日混雑した。
地下1階入口横の電光掲示板の表示は閉店まであと「0日」。何度も訪れた思い出の場所にお別れを―と、道内外からの来店者が各ショップに途切れることのない長い行列をつくった。
38年間営業した三本珈琲・ポールショップカフェ札幌エスタ店の梅村和史北海道スーパーバイザー(48)は「ポールショップカフェは全国で当店だけ。幅広い世代のお客さまに愛していただき、感謝しかありません」と感慨深げに話した。出張で月に2度来札するという名古屋市の40代女性会社員は「食事にお弁当、日用品、お土産と本当にお世話になり、お別れに来た」と同僚と駆け付けた。
午後9時の閉店時には大勢の人から「エスタ、ありがとう!」と感謝の声や拍手が湧き起こり、店内の従業員も大きく手を振って応え、名残を惜しんだ。
閉店後、2階の屋外デッキに従業員が集まりセレモニーが行われた。エスタの松井歩店長は「スタッフと多くの関係者、お客さまに育てられ魅力的な施設になった。建物はなくなるが、そのDNAはよそで大きく開花させることができる」と感謝を述べた。
「エスタ」は1978年9月1日、そごう札幌店を核テナントに札幌市内で初の駅直結ビルとして開業。2000年12月にそごうが撤退し、その後ビックカメラ、ユニクロ、ニトリなどが入居。最終日は約110店舗が営業していた。札幌と苫小牧をはじめ道内各地を結ぶバスターミナルは9月末で閉鎖され、仮設のバス停が札幌駅南口周辺に分散して配置される。



















