2018年9月6日に発生した胆振東部地震から丸5年を迎えるのを前に、最も大きな被害を受けた厚真町は2日、町総合福祉センターで追悼式を行った。遺族や来賓ら約260人が参列。犠牲者に哀悼の意をささげるとともに、一日も早い復興への決意を新たにした。
同地震で厚真町は震度7を観測し、山腹崩壊などで町民37人(災害関連死含む)が亡くなった。
冒頭の式辞で宮坂尚市朗町長は「犠牲になられた方々や艱難(かんなん)辛苦に耐えて導いてくださった先人の歩んできた道の先に、私たちが進むべき道があると信じている」とあいさつ。「これから先も新たな困難に直面するかと思うが、『誰一人として取り残さない』を基本理念とする胆振東部地震からの復旧・復興にまい進するとともに、『挑戦をあきらめない町』として未来創生と持続的発展に向けた歩みを町民一丸となって進めていく」と決意を述べた。
来賓の鈴木直道知事は「厚真町をはじめ、被災地が一日も早い復興を成し遂げ、住み慣れたまちで暮らしていけるように不安や課題の解決、地域に寄り添った取り組みを進めるとともに、記憶を風化させず未来へつなげていく」と追悼の言葉を述べた。
遺族を代表した畑島武夫さん(61)は「大切なものを失ってようやく伝え、備えることの大切さを学んだ。災害はいつか必ず起きることを後生に伝え、備えを怠ってはいけない」と語気を強め、「皆さんが愛し、大切にしてきたふるさと厚真を取り戻し、犠牲になられた皆さまの思いを含め、災害の記憶と教訓、日ごろの備えの大切さを風化させることなく、後生に継承することを約束する」と誓った。
町内で最も多い19人の犠牲者を出した吉野地区では6日まで、自由に献花できる献花台を設置している。
















