道内企業の正社員人手不足は過去最高更新57%  建設は2年連続7割超 帝国データバンク

道内企業の正社員人手不足は過去最高更新57%  建設は2年連続7割超 帝国データバンク

 帝国データバンク札幌支店は、人手不足に対する道内企業の動向調査結果を発表した。2023年7月時点の従業員の過不足状況では、57・3%の企業が正社員が「不足」していると回答。7月としてはこれまで最も高かった22年の53・9%を3・4ポイント上回り、過去最高を更新した。

 正社員の人手不足割合の業界別では、「建設」が70・7%でトップ。これに「金融」が70%で続き、2業界で7割を超えた。

 「建設」は2年連続で7割超となり、人手不足が深刻化している。建設業の企業からは「人手不足の影響で工事着工が遅れてきており、そのせいで仕事量(動き)が悪いようだ」「人手不足により受注できない傾向が見受けられる」との声が上がっている。

 また、3番目に高い「サービス」(67・9%)業界の企業からは「開発技術者不足の状況が続いている」(情報サービス業者)との指摘も出ている。

 一方、非正社員については35・8%の企業が人手不足を感じている。7月としては2年連続で3割超の水準となった。

 人手不足割合の業界別では「農・林・水産」が唯一5割を上回り、55・6%でトップ。以下「建設」47%、「金融」44・4%、「サービス」43・3%、「小売」38・5%の順。企業からは「人材派遣業としては、人手不足が解消されず、注文が落ち着かない状況が続いている」(人材派遣・紹介)との声が寄せられている。

 同支店では「アフターコロナに伴い人流が戻り、国内景気は回復傾向にある中、人手不足割合は高止まりしている」と分析。今後も幅広い業界で人手不足感は高水準に推移すると予想し、「その解消には業務のさらなる効率化など、クリアすべき課題は多い」と指摘している。

 調査は7月18~31日に、道内企業1190社を対象に実施。511社から回答を得た。回答率42・9%。

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