帝国データバンク札幌支店は、8月の道内景気動向調査結果を発表した。景気DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」とした割合を引いた数値)は44・8となり、前月から0・8ポイント下降。物価高や人手不足が景気の下押し要因となっており、7カ月ぶりに悪化に転じた。
全国平均は44・9。これより0・1ポイント低く、2カ月ぶりに全国を下回った。
業界別では9業界中、不動産、製造、卸売り、小売り、サービスの5業界で前月から悪化した。不動産は景気判断の分かれ目となる50を上回る50・7となったが、2カ月連続で悪化。サービスは2ポイント減の46・8となり、5カ月ぶりに悪化した。
一方、農・林・水産、金融、建設、運輸・倉庫の4業界は前月から改善。農・林・水産は0・8ポイント増の37・2と2カ月ぶりに改善したものの、業界では唯一40を下回る低水準となっている。
企業の規模別では、大企業が前月から3ポイント減の47・4となり、2カ月ぶりに悪化した。中小企業も0・4ポイント減の44・3となり、7カ月ぶりに悪化。中小企業のうち小規模企業も1ポイント減の44・1で、4カ月ぶりに悪化した。大企業と中小企業の格差は3・1ポイントで、前月から2・6ポイント縮小した。
先行き見通しも、「3カ月後」が46・1(前月調査47・2)、「6カ月後」が44・8(同45・4)、「1年後」が45・5(同46・6)と3指標とも前月調査から悪化予想だ。
企業からは「値上げによる単価上昇で売り上げ確保も、生活防衛意識は依然高止まり傾向で買い上げ点数は減少。水道光熱費なども上がり、利益を圧迫している」(各種商品小売業)との声が上がっている。
同支店では「物価高が景気の下押し要因となる状況は依然続いているほか、幅広い業界で人手不足が課題となっている」と指摘。大型工事の着工や観光需要の回復に期待が集まる一方で、中国の対日輸入規制の新たな不安材料が重なり、「北海道の景況感は一進一退が続く」とみている。
調査は8月18~31日、道内企業1186社を対象にインターネットで実施。528社から回答を得た。回答率44・5%。
















