苫小牧工業高等専門学校と苫小牧高専協力会は11日、同校で企業が抱えるさまざまな課題について考える授業「共同教育プロジェクト」の成果発表会を開いた。本科5年生と専攻科1年生の51人が13グループに分かれ、改善策を提案。授業に協力した企業の関係者約60人と意見交換した。
授業には、市内に拠点を構える通信販売業や産業機械器具卸売業など7社が協力。学生たちは4月から計15回の授業の中で、各企業が抱える課題を聴き取り、半年間かけて改善に向けた企画立案に取り組んだ。
建設業の人材不足解消について発表したグループは、「きつい、残業や肉体労働が多い」といった業界のイメージ払拭(ふっしょく)へ動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」など短い動画で情報発信したり、建築関連のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を教育現場やゲーム業界など他分野にも活用し、多くの学生の目に触れる機会をつくることを提案した。
「(授業を通じ)建設業のイメージは変わったか」「海外と比べ、日本の技術はどうか」といった質問に、学生らは「上下関係が厳しいイメージだったが、そんなふうには感じなかった」「世界水準で見ても劣っていないと思う」と丁寧に対応。都市環境系5年の秋元真生(まさき)さん(19)は「真剣に聴いてもらえた」と手応えを語った。
総合建設会社の北海道支店(札幌)に勤務する引田絋平さん(36)は「若者らしい発想を忘れず、今後この業界で活躍してもらえれば」と期待を込めた。
発表会ではこのほか、配送方法の改善や利便性の高いごみ収集庫導入なども提案された。
















