苫小牧市に小学生男子のバレーボールチーム「泉野VC」が誕生、7月から活動している。小学生男子の単独チームは市内で5年ぶりの発足だ。メンバーは11月の道南ブロック大会で悲願の全道大会出場を―と、熱い思いで練習に励んでいる。
市内の男子チームは5年前まで拓勇BRAVEが活動していたが、部員不足などから近年はゼロ。苫小牧地区では昨年、厚真ハピエストが発足、市内でも男子チーム発足の機運が高まった。
メンバーは1~6年までの8人。白老、泉野、拓勇、緑小同好会の男子が集結した。男子の人数不足やチーム事情もあり、試合でコートに立つことが少なかった選手ばかりだ。滝ひろみ監督が技術指導やコミュニケーション面で手探りのチームづくりに取り組んできた。練習は週4回。全員がそろわない日もあり、厳しい練習環境が続いているが、短期間でチームは確実に成長してきた。
苫小牧地区の男子は2チーム。8月の連盟杯、今年から本格的に活動している厚真ハピエストと対戦したが2―0で惜敗。当面の目標を厚真に設定して基礎練習を徹底、今月3日の大会では2―0で勝って目標をクリア、苫小牧地区の男子1位で11月に函館地区で行われる道南ブロック大会に乗り込む。
滝監督は「技術はまだまだ未熟」としながらも、守備範囲の確認や声掛けなどのバレーボールに必要な基礎は厳しく指導している。ボールへの執着心と粘りも課題に挙げ、指導に熱が入る。
道南ブロック大会まで約2カ月、全道大会出場の上位3枠が目標になる。「大会までどこまで技術を伸ばせるか…。選手の意識も少しずつ変わってきているし、練習試合で試合勘を養いながら力を付けたい」と話している。

















