執行率前年度比大幅増69・5% 行動制限なく視察活発に 市議会22年度政活費収支報告

執行率前年度比大幅増69・5% 行動制限なく視察活発に
市議会22年度政活費収支報告

 苫小牧市議会は、各会派(無所属を含む)に交付される政務活動費(政活費)の2022年度収支報告をまとめた。交付総額840万円に対し、支出総額は583万8166円、執行率は前年度比約38・5ポイント増の69・5%。新型コロナウイルス禍は続いたが、行動制限がなくなったこともあり、会派によっては視察が増え、調査研究費の支出増につながった。

 執行率の会派別内訳で、最高は最大会派新緑の89・64%(前年度比46・93ポイント増)、次いで公明の87・84%(73・57ポイント増)で、いずれも前年実績を大幅に上回った。さらに会派市民69・61%(11・61ポイント増)、民主クラブ67・43%(50・81ポイント増)、改革フォーラム66・68%(21・43ポイント増)も軒並みプラスで、共産のみ12・24%(10・16ポイント減)でマイナスだった。無所属の触沢高秀氏は9・95%(1・95ポイント増)だった。

 政活費のうち調査研究費の支出トップ3は(1)公明(115万5676円)(2)新緑(113万9310円)(3)民主クラブ(41万7230円)。公明は、東京都羽村市で(障害の有無に関係なく遊べる)インクルーシブ遊具の工場を、静岡県吉田町で津波避難タワーを視察。新緑は、高知市で子どもまちづくり基金助成事業を、那覇市で放課後こども教室の取り組みなどに理解を深めた。民主クラブは、岡山県倉敷市で創エネ・脱炭素住宅促進補助制度、滋賀県東近江市で福祉モールを訪れた。

 視察について、公明は「実際に見ることでインクルーシブ遊具を深く知ることができた」、新緑は「オンラインより得られる情報が多く、現地へ行くことは有意義」、民主クラブは「コロナの感染に注意しながら視察を行い、学ぶことが多かった」とそれぞれ意義を述べる。

 科目ごとの支出はこの他、研修費は新緑の63万401円が最多で、会派の市議が道内外の研修に参加した。広報費は改革フォーラムの39万9135円が最多で、会派の市政レポート印刷代に支出。広聴費は会派市民が4万4000円を計上し、はがきの印刷代に充てた。資料作成費は全会派が計上し、主にタブレット賃借料の政活費負担分や書籍の購入、プリンターのインク代などに使われた。

 ◇政務活動費
 議員が調査研究や広報活動などの関連経費に活用できる費用。議員報酬とは別に交付され、使わなかった残余額は返還する。苫小牧市議会では、会派所属の議員数に月額2万5000円を掛けた額を交付している。すべての使途は領収書を含め、市議会のホームページで公開している。

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