苫中央、苫南が3回戦へ 秋季高校野球室蘭支部予選

Bブロック2回戦〔苫南―室東翔〕9回に同点の適時打を放つ苫南の田中=3日、とましんスタジアム

 第76回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は3日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロックの2回戦2試合が行われ、苫小牧中央が11―1の六回コールドで4校連合(苫西、えりも、富川、室工)に大勝。苫小牧南は延長十回タイブレークの末に11―10で室蘭東翔を下した。
 ▽Bブロック2回戦
4校連合
100000 -1
313013x-11
苫小牧中央
    (六回コールド)
(連)田中奏、斉藤―山城、田中奏
(苫)中川、村上―日向
🉀佐藤(苫)
🉁林(苫)
🉂米田(苫)
 苫小牧中央は打線がつながって14安打11得点で快勝。最後は佐藤(1年)のランニング本塁打で締めた。
 4校連合は初回、敵失に2安打を絡めて先制したが、先発の田中奏(2年)がつかまり大量失点。
室蘭東翔
0202000123 ―10
0120100214x―11
苫小牧南
(延長十回タイブレーク)
(室)八木―本間
(苫)岩佐、土畑―小田島
🉁有田(室)
🉂本間、佐藤、川崎、吉田(室)田中、成田、沢田(苫)
 苫小牧南は延長十回、5連続安打でサヨナラ勝ち。計19安打を放ち、要所での一本も光った。
 室蘭東翔は粘りの野球を見せてタイブレークに持ち込むも最後は力尽きた。

-苫南、粘って接戦制す
 白熱した乱打戦を制し、11―10で室東翔に競り勝った苫南。早瀬監督は「我慢してチャンスを待つ野球ができた。接戦は予想していたが、しびれる試合だった」と語った。
 3度の逆転、取られては取り返して粘り強くつないだナイン。メンバー9人の総力戦で接戦を物にした。
 小田島主将(2年)は「一つ勝つことができた。ミスが目立つ試合だったので修正していきたい」と話した。部員7人と大会出場が危惧され「試合に出たくてとにかく声を掛けた」と勧誘に力を入れた。助っ人として中学校まで野球の経験がある2人が臨時でチームに加わっての参戦となった。
 この日2度も同点の適時打を放ちチームを救った田中(2年)。小田島の誘いを受けて「1カ月ほど練習して臨んだ。出るからには打ちたかった」と助っ人として活躍を見せた。
 全員野球で勝利を目指す苫南。小田島は「次は強豪校だけどベストを尽くして戦いたい」と意気込みを語った。

-4校連合「力出し切った」
 苫中央に六回コールド負けの4校連合。林監督は「持てる力は出し切った。よくやった」と話した。
 初回、登山(苫西2年)の安打に敵失も絡めて先制。「初回の1点はこのチームにとって大きかった。エースの田中が思ったよりつかまってしまった」と振り返った。
 130キロ近い直球と変化球を武器に投げた田中(えりも2年)は「悔しい内容。味方を信じ切れてなくて、弱気な部分を見せてしまった」と自信のある変化球もうまく苫中央打線に合わされた。「冬を越して大きくなって勝利を目指したい」と語った。
 登山は初回、変化球を捉えて先制点を演出。「塁に出ることを意識してストライクは振っていった」と自信を持ったスイングで見せ場をつくった。
 林監督は「塁には出ていたが一本が出ず生かせなかった。打撃と投手力の強化を図っていく」と話した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る