苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)のスケトウダラ刺し網漁は4日、苫小牧港・西港漁港区で初水揚げされた。漁船1隻が約1・3トンを水揚げし、5日の初競りで1キロ当たりの平均卸売価格は前年比14円増の80円。前年初日(2隻操業で約2・4トン)と比べて減ったが、漁業者らは最盛期に向けて豊漁を期待している。
苫小牧沿岸のスケトウダラ漁は1日が解禁日。今年度はしけの影響で初日が遅れ、3日にようやく網を仕掛けた。豊栄丸(中野剛船長)が唯一操業し、苫小牧沖約20キロ、水深約360メートルに網を入れたが魚は少なく、4日午後11時半ごろまでに漁を終えて帰港。中野船長(29)は「少な過ぎます」と厳しい表情を見せつつ、「11月中旬からが本番」と気持ちを切り替えた。
道立総合研究機構函館水産試験場が8月25日~9月1日に渡島―日高海域で行った調査によると、魚群反応量は前年度に比べて7割以上減少。水深400メートル付近と深めの反応が多かったといい、「海水温の高さが影響している」と分析。漁期前の数値だが「資源量は減っているのではないか」と懸念する。
スケトウダラ漁は来年3月まで。苫小牧では冬漁の主役で、卵を加工した「たらこ」、白身は鍋料理などに重宝される。2020年度まで不漁傾向だったが、21年度は約2400トンで5年ぶりに漁獲量が2000トン台に回復。22年度も約2900トンと増加傾向で、苫小牧漁協は「漁の本格化はこれから。今季もたくさん取れることを期待したい」とした。
















