【杭州時事】杭州アジア大会第14日の6日、サッカー女子は日本が北朝鮮を4―1で下し、連覇を達成した。1―1で折り返した後半に大沢(千葉)のゴールで勝ち越し。さらに2点を加えた。
スポーツクライミングの男子複合では、16歳の安楽宙斗(千葉・八千代高)が優勝した。
レスリングは、男子フリースタイル57キロ級の長谷川敏裕(三恵海運)が決勝で北朝鮮選手を下して金メダル。女子62キロ級の尾崎野乃香(慶大)は決勝で北朝鮮選手に敗れたが、銀メダルを獲得した。
ホッケーは男子決勝が行われ、前回優勝の日本はインドに1―5で敗れて銀メダル。今大会でのパリ五輪出場権獲得はならなかった。
バドミントンは混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が7日の決勝に進んだ。
日本、若き力で栄冠 サッカー
【杭州時事】杭州アジア大会のサッカー女子決勝で、日本は北朝鮮を4―1で下し、日本の男女を通じて初となる大会連覇を成し遂げ、通算3度目の金メダルに輝いた。
若手主体で臨んだ今大会。今夏のワールドカップ(W杯)にトレーニングパートナーとして参加した18歳のMF谷川萌々子、17歳のDF古賀塔子(ともにJFAアカデミー福島)をはじめとする新しい力の活躍が光った。チームを率いた狩野倫久監督は「優勝はもちろん、選手の良さを引き出して、個人の価値を上げることが目標だった。今回の経験を生かして、今後もチャレンジしてもらいたい」。大会を通じて成長した選手たちの姿に目を細めた。
試合後にピッチ上で見せる行動も話題になった。準決勝の中国戦では試合後に全員でお辞儀をする姿が中国メディアに取り上げられ、称賛された。この日の決勝戦後もスタンドに向かって深々と一礼。これには北朝鮮を熱心に応援していた現地の観客からも、温かい拍手が送られた。
なでしこジャパンの代表活動がアジア大会の期間と重なったため、呼称を使わない別チームの扱いだった。それでも、選手たちはまさに「大和なでしこ」と呼ぶにふさわしい品位ある行動で、杭州のファンを魅了した。

















