【ナント(フランス)時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で1次リーグD組の日本は8日、アルゼンチンに27―39で敗れ、2勝2敗で同組3位での敗退が決まった。2019年日本大会に続く8強入りはならなかった。
W杯の最高成績が3位の強豪アルゼンチンに食い下がり、後半27分まで2点差の接戦を演じたが、終盤に突き放された。体を張ってタックルを繰り返したフランカーのリーチ(BL東京)は「世界の壁。日本ラグビーの全力を尽くして、この結果。このでっかい壁をどうやって乗り越えるか考えないといけない」と総括した。
リーチはかねて、後半20分から試合終了までの「ラスト20分」の重要性を説いていた。イングランドとの2戦目で、日本は後半14分に12―13と1点差まで迫った。同20分の時点でも8点差で耐えていたが、そこから突き放され、終わってみれば22点差で敗れた。
「僕らは60分まで接戦をできる力はある。最後の20分をどうコントロールするか」。白星を挙げたサモアとの3戦目でも、17点リードで「ラスト20分」を迎えながら、2トライを許して最後は6点差だった。
合宿で徹底的に鍛えても、プレー強度の高いW杯に必要な体力は簡単には身に付かない。来年はニュージーランド、イングランドとのテストマッチが予定されている。「次の世代の日本代表の選手が、たくさんタイトなゲーム(接戦)を経験して、勝っていくのがポイント」。次回W杯の出場に意欲を見せる35歳のリーチは、課題克服を誓っている。




















