北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」への移転を表明していた学校法人東日本学園北海道医療大学と、北広島市、Fビレッジを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)は10日、同市内のエスコンフィールドで共同まちづくりに関する基本合意を締結した。当別町にある北海道医療大の移転を正式合意するとともに、3者が連携して北海道ボールパークFビレッジのまちづくりに取り組む。
東日本学園の鈴木英二理事長は、18歳人口の減少による志願者の減少対策と安定的な学生確保に向け、通学の利便性、アクセスの改善が急務との認識を示し、新キャンパスへの移転の必要性を強調した。具体的には2028年4月の開設を目指して歯学、薬学、看護福祉、心理科学、リハビリテーション科、医療技術の全学部学科(定員3600人)と専門学校の教育機能と医療機関(当別町の歯科クリニック、札幌市内の大学病院)を移転させる。
着工は25年春。面積は1万7700平方メートルで、FSEから有償で借り入れる。詳細な検討は今後進めるが、現時点での新キャンパスの建物延べ面積は約6万5000平方メートルと想定。当別町のキャンパスより面積は縮小するが、機能の集約と効率化で学生の活動スペースは現行に比べて広くなるという。総事業費は420億円を見込む。自己資金は70億円で、残額は金融機関からの借り入れや当別町の大学施設を処分して充てる方針だ。
FSEの小村勝社長は「ここに大学キャンパス、医療機関ができれば、より一層幅広い世代の方々が来る。にぎわいや活気に満ちあふれたまちになる」と強調。鈴木理事長は「官民学の連携で新しい価値の創造に取り組む。大学の使命は教育、研究、社会貢献にある。今後もまちづくりにおける共同創造空間の一員として大学としてできる役割を果たしていきたい」と語った。
会見に同席した上野正三市長は大学の決断について「基本合意を機に共同創造空間の実現に向け、必要な準備をしっかり進めていく」と述べた。
新キャンパスは現駐車場に建設するため、FSEの前沢賢取締役は「開発で失われるエリア内の駐車台数は立体駐車場で維持していく」と説明。Fビレッジ内には施設の建設が可能な八つのエリア(3万平方メートル超)があり、現在、開発に関して事業者と交渉していることを明らかにした。具体的には「『職住遊接近』という観点で積極的に誘致する」とし、新駅開業までに開発を進める考えを示した。



















