市立病院 紹介受診重点医療機関に選定 来年3月から追加料金引き上げ 初診医科で7000円超に

市立病院 紹介受診重点医療機関に選定 来年3月から追加料金引き上げ 初診医科で7000円超に

 苫小牧市立病院(清水町)は来年3月から、紹介状を持たない初診患者への選定療養費(追加料金)を現行1100円から、医科で7000円以上、歯科で5000円以上に引き上げる。国の制度見直しに伴う措置で、9月に「紹介受診重点医療機関」に選定されたことにより、追加料金の徴収義務が発生するため。市は住民説明会を計画するなど、市民周知を徹底してから実施する方針だ。

 東胆振圏域では9月1日付で、同院と王子総合病院(若草町)の2医療機関が、紹介外来を基本とする紹介受診重点医療機関に選定された。王子は「地域医療支援病院」にも指定され、9月から紹介状を持たない初診患者の追加料金を従来1100円から、医科は7700円、歯科は5500円に引き上げている。

 紹介状がない初診患者への追加料金は国の規定上、初診で医科が7000円、歯科が5000円となっており、市立は王子など他院の状況を踏まえて徴収額を正式決定する。再診も医科が3000円以上、歯科が1900円以上に引き上げとなり、市立病院は「最初は驚く額だと思う。市民理解をしっかり得られるような形で進めたい」と説明する。医療費の徴収は6カ月間の経過措置があるため、同院は市民への説明などに努めた上、来年3月1日に引き上げる。

 一方、追加料金は救急患者には適用されない他、市立は災害により被害を受けた患者、赤ちゃん出産前後の周産期の休日夜間受診など、緊急性のない自己都合受診を除いて、追加料金の徴収を求めない方向で検討している。11月にもパブリックコメント(意見公募)や住民説明会を実施し、12月に規則を改正するスケジュールで、市民の意見も聴取しながら決定する。

 紹介受診重点医療機関制度は、外来の混雑解消や勤務医の負担軽減を目的に、地域の「かかりつけ医」と機能分化する仕組み。軽症者らの受診は地域の医療機関に促し、重点医療機関は紹介患者に対して専門的な治療や検査を実施し、病状回復後に再びかかりつけ医へ逆紹介することで、重点的かつ効率的な医療提供を図る。

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