7割弱は実感乏しく 「脱炭素社会」の道内企業影響 帝国データバンク調べ

7割弱は実感乏しく 「脱炭素社会」の道内企業影響 帝国データバンク調べ

 帝国データバンク札幌支店は、「脱炭素社会」の道内企業への影響調査結果を発表した。脱炭素社会の進展が自社の事業に「プラスの影響」があるとした企業は14・7%にとどまり、「マイナスの影響」(19・6%)とした企業が4・9ポイント上回った。

 一方、「影響はない」は32・9%。「分からない」(32・9%)と合わせて全体の7割弱を占めた。脱炭素社会の進展に実感が乏しい状況となった。

 「プラスの影響」があるとした業界別では、農・林・水産が27・3%でトップ。これに製造(20・9%)が続いた。最も低かったのは小売りで4・5%だった。細かい業種別では、建材・家具、窯業・土石製品製造が35・3%で最多。以下、機械・器具卸売りが28・6%、飲食料品・飼料製造が20・7%の順。

 一方、「マイナスの影響」があるとした業界別では、小売りが34・1%で最多。以下、運輸・倉庫33・3%、農・林・水産27・3%の順。細かい業種別では、ガソリンスタンドなどを含む専門商品小売りが55・6%で最も多い。これに鉄鋼・非鉄・鉱業が43・8%で続いた。

 企業からは「カーボンニュートラルの製品作りは、どのように行うことができるのか。正直、分からない」(小規模企業、専門商品小売り)、「包装資材の多くがプラスチックを使用しているが、機能などにより脱炭素素材への変更は当面無理」(小規模企業、飲食料品・飼料製造)などの声が上がっている。

 同支店では、地球環境に関心の高い海外企業を中心にサプライチェーン(供給網)全体で「脱炭素経営」に取り組む姿勢が広まっていることを指摘。「国内企業も大企業にとどまらず、脱炭素への取り組みが求められ、中小企業に至るまでの裾野の広い仕組みづくりが急がれる」としている。

 調査は7月18~31日に、道内企業1190社を対象に実施。511社から回答を得た。回答率42・9%。

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