神恵内村長と寿都町長インタビュー 核ごみ処分「早く新たな調査地を」

高橋昌幸 神恵内村長

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定に向けた調査が、北海道の2町村で進む。2年と見込まれていた文献調査は開始から約3年が経過したが、その間に新たな調査地は現れていない。インタビューに応じた後志管内神恵内村の高橋昌幸村長は、国と調査主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)に対し「早く第3、第4の調査地が出るような活動を」と求める。同管内寿都町の片岡春雄町長も、文献調査の次の段階に当たる概要調査への移行の判断には、全国的な議論の広がりが必要との認識を示した。

概要調査への移行 「住民の意見聞く」高橋昌幸 神恵内村長 
 
 ―概要調査への移行の考えは。

 今からこうすると決めたものはない。文献調査の結果が出てから、住民に意見を聴く。住民投票も一つの方法だが、手法は決めていない。

 ―文献調査は開始から約3年が経過する。

 丁寧にやっているのだろう。あまり拙速にやっても批判が出るかもしれない。時間をかけてやっていることは確かだ。

―新たな候補地が現れないことで、調査を受け入れている神恵内村にストレスがかからないか。

 原発の立地交付金は立地自治体のみに交付されるが、全国で泊発電所(後志管内泊村)だけ近隣町村の指定を受け、神恵内村も交付金を受けている。泊村と一緒に原子力施策を進めてきた。他地域より村民の理解が進んでいると思う。

 ―国やNUMOへの要望は。

 早く第3、第4の候補地の提案があるような活動をしてくださいと言っている。全国的な議論に発展してもらいたい。

文献調査と概要調査はセットにすべき 片岡春雄 寿都町長 

 ―概要調査移行への自身の考えは。

 文献調査と概要調査はセットにすべきだ。例えば、(概要調査の)ボーリングで鉱石が見つかれば、最終処分地にはできないが新たな産業が生まれる。町の可能性を知るための調査でもある。

 ―これまでの国やNUMOの動きをどう感じているか。

 遅い。候補地探しするのは国やNUMOの仕事。他が出てくれば、(概要調査移行に向けた)住民向けの勉強会を始められるし、他にも手を挙げてくれるところがあれば、話もできる。仲間ができない状況では先について話せない。

 ―いますぐ調査をやめることは考えていないのか。

 議論を広げるために一石を投じたが、前に進んでいない。「住民投票をやる」と言っている以上、「進める」「やめる」は私が決めることではない。最終的な判断は地域住民の意見を尊重する。

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