苫小牧市樽前の渓谷「樽前ガロー」の保全と活用の在り方を検討している市自然環境保全審議会(下夕村光弘会長)は17日、4回目会合を市役所で開いた。事務局の市は、現在立ち入り制限区域の川岸まで下りて景色が楽しめるスポットを整える案を示し、出席した委員10人に意見を求めた。
市は新たな鑑賞スポットとして、樽前ガロー北側に以前あり、現在は撤去されている橋の付近を想定。自然に大きく手を加えることなく、川辺まで比較的安全に下りることができ、コケの岩肌と清流の景観を味わえると見込む。
委員からは、おおむね賛同が得られた一方、ヒグマの出没や川の増水などのリスク回避の必要性も指摘された。具体的には、注意看板やクマよけ用に鳴らせる鐘の設置、渓谷の様子を確認できるライブカメラ配信などのアイデアが出された。他の観光スポットと連動させたPRが不十分という意見もあった。
市は12月か来年1月に開く次の審議会で素案を示し、市議会などの意見も踏まえ、3月までに保全と活用策をまとめる方針だ。
樽前ガローは現在、岩盤崩落の危険性から立ち入り制限が広範囲に及び、コケが覆う岩肌と清流が織り成す景観は、橋の上から見下ろすぐらいしかできない。一方、6月の現地視察では立ち入り制限区域に足跡が見つかり、委員から「見られる場所をきちんと作り、安全確保につなげては」との提案が出されていた。
















