東京の美術団体・新制作協会会員に 苫小牧の田村さん

田村純也さん

 苫小牧市美園町の会社員田村純也さん(45)が先月、東京の美術団体「新制作協会」の会員に選出された。全国規模の公募展「新制作展」のスペースデザイン部門で入賞し、9月20日付で新会員となった。田村さんは「スタートラインに立てた。ここから頑張りたい」と喜びを語った。

 入賞作品「yaykar(ヤイカラ)」は、高さ90センチ、幅130センチ、奥行き30センチで、キリの木と軟石の大谷石を組み合わせた。ヤイカラは「変化」を意味するアイヌ語で、石は先祖や過去の存在、木は自分自身や今を生きる生命を表現した。ノミやグラインダー、やすりなどを使い約3カ月かけて完成させた。

 田村さんは作品に、亡き存在に支えながら今を生きている―というメッセージを込めた。「生きているものが亡くなり、新しい物が生まれる。東日本大震災の後、生命について考える作風になった」と語る。

 実家が石材店だった田村さんは幼い頃から働く父や兄の姿を見て、石が身近な環境で育った。20代の時、札幌市内で開催されたイサム・ノグチ展で大作「エナジー・ヴォイド」を見て複雑な曲線や大きさに感銘を受け、30代から活動を本格化させた。

 新制作展への出品は5回目。最高賞に次ぐ新作家賞を2度、受賞した実績もあったが、「今年、会員になれるとは思わず驚いた」と笑顔を見せる。「これからは新制作展や協会が主催する展示会にも参加できるので、楽しみたい」と喜びを語った。

 同協会によると、同部門で東胆振の会員は田村さんが初めて。

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