緩やかに持ち直し 10月の道内景況 公共工事を上方修正 道経産局

緩やかに持ち直し 10月の道内景況 公共工事を上方修正 道経産局

 北海道経済産業局は、10月の道内経済概況を発表した。総括判断は「緩やかに持ち直している」と2カ月連続で据え置いた。主要項目別では公共工事の判断を「増加した」とし、2カ月ぶりに上方修正した。

 8月の経済指標を中心に、9月以降の各企業・団体へのヒアリングなどを加味して判断した。先行きについては「国際経済の動向等を十分注視する必要がある」と指摘している。

 観光は、3カ月連続で「改善している」と判断した。8月の来道客数が前年同月比20・7%増と、22カ月連続で前年を上回ったため。また、前年同月は2200人余りだった8月の道内外国人入国者数も13万5409人と大幅に増えた。ヒアリングでは「9月は道外からの観光客に加え、修学旅行生の姿も見られた。インバウンド(訪日客)は引き続き韓国、台湾、香港からの観光客が多いものの、期待された中国人団体ツアー客はまだ見られなかった」(観光協会)との指摘が出ている。

 個人消費は、2カ月連続で「緩やかに改善している」と判断した。ホームセンターを除き、百貨店など他の6業態の8月の販売額が前年を上回ったため。企業からは「真夏日が続いたことから、飲料やアイスのほか、涼味関係や総菜の売り上げが良かった」(スーパー)、「インバウンドでは高級ブランド商品や菓子類の売り上げが好調なほか、化粧品も伸長した」(百貨店)との声が上がっている。

 生産活動は、「弱い動きとなっている」と前月から判断を据え置いた。8月の鉱工業生産が前月比1・2%増と2カ月ぶりに上昇したものの、前年同月比では3・6%減と16カ月連続で低下しているため。金属製品工業、パルプ・紙・紙加工品工業など7業種が上昇したが、鉄鋼業など8業種が低下している。

 公共工事は、前月の「減少した」から2カ月ぶりに「増加した」と判断した。8月の公共工事請負金額が前年同月比2・9%増となったため。国は前年を下回っているものの、道や市町村が前年を上回り、全体の請負金額を引き上げた。

 住宅建設、民間設備投資、雇用動向の3項目は前月から判断を据え置いた。

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