第102回全国高校サッカー選手権大会北海道大会が21日、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場などで開幕。22日までに2回戦が行われ、駒大苫小牧が3回戦へ進んだ。苫小牧中央は2回戦で駒大苫小牧、北海道栄は北海道文教大付に敗れた。
大会には27チームが出場。駒大苫小牧は1回戦、旭川志峯に8―1で圧勝。2回戦の苫小牧中央にも3―0で快勝した。北海道栄は初戦の札幌平岸戦、後半に2点を奪って勝利。2回戦の北海道文教大付戦は後半粘ったが、4失点を返せなかった。
▽2回戦
駒大苫小牧3―0苫小牧中央
前半18分に小野のゴールで先制した駒大苫は30分、左からのコーナーキックを再び小野がヘディングで決めて2点目。後半終了間際にも宮野のゴールで突き放した。
北海道文教大付4―2北海道栄
3点を追う道栄は後半33分、小松のクロスを菅井が頭で合わせて1点。36分には小松が決めたが反撃及ばず。
▽2回戦 帯広北2―1北星大付、札幌大谷2―0クラーク、北海5―0北照、大谷室蘭2―0帯広緑陽、札幌創成3―0とわの森三愛
▽1回戦
苫小牧中央2―1滝川西
北海道栄2―0札幌平岸
駒大苫小牧8―1旭川志峯
▽1回戦 帯広北16―0根室、北星大付1―0函大有斗、クラーク7―1岩見沢緑陵、札幌大谷4―0札幌第一、北照0―0(PK5―3)網走南ケ丘、北海道文教大付0―0(PK6―5)釧路北陽、大谷室蘭2―0札幌光星、帯広緑陽3―0稚内大谷、とわの森三愛10―2伊達開来
―苫中央 成長示すも、力及ばず
昨年の新人戦から駒大苫とはこの代で5度目の対戦。苫中央も後半しつこく攻めたが、ゴールネットは揺れなかった。船木監督は「この代ではきょうが一番いいゲームだった。攻める時間も長かったし、80分通してよくやった。3年生が多いチームだったけど、成長を感じました」と悔しさをにじませながら語った。
工藤主将(3年)は「悔しいです…。後半は攻めることができたが攻め切れなかった。もっとやれたと思う」と肩を落とした。それでも「声を掛け合って、みんなで諦めずにできたのは良かった」と最後のゲームで充実感も感じ取った。
―道栄 最後まで諦めず
試合時間残り10分を切って0―3。厳しい状況に追い込まれた道栄は諦めなかった。33分に菅井が頭で執念のゴールを決めると試合が慌ただしく動きだした。34分には文教大付がすぐさま1点。その2分後には小松がきれいに決めて再び2点差まで詰め寄った。
前半の2点ビハインドも選手は後半、前向きにピッチへ向かった。何度もチャンスをつくって相手ゴールに迫った。試合終了の笛が鳴ると、イレブンは天を仰いだ。
関監督は「うーん、勝たせてやれなかった。前半が…もっと何かできたと思う。選手は頑張りました。今回は1年生も多く試合に出ていた。この経験を生かしてくれたらいいですね」と、悔しさを飲み込むように語った。




















