苫小牧市内の子育て世帯に食料品を提供するなど支援活動に取り組む団体、苫小牧ネウボラ(五嶋耀祥代表)は28日、産前産後の女性とパートナーに特化したケア事業を始める。年度内には子ども食堂もスタートさせる計画で、家計の応援だけでなく子育て世帯の孤立化を防ぎ、妊娠中から切れ目のない支援を目指す。
産前産後のケア事業は、ハンドマッサージやプチエステ、両親教室、ハーブティーの試飲など。心身共にリラックスできる時間を提供しながら、不安や悩みを聞く。月に1回開催し、毎回限定5組、完全予約制。
さらに、親子で集まり、交流を楽しめる機会をつくろうと毎月1回、昼食を提供する子ども食堂も構想中。初回は12月か来年1月を予定している。
ネウボラはフィンランドの制度で、妊娠中から子どもの就学まで担当の保健師が一元的に家族全体を支える。苫小牧ネウボラは札幌で長く子育て支援活動をしてきた五嶋さんが、出身地の苫小牧でも経験を生かそうと昨年5月、末広町を拠点にスタート。スタッフが妊娠中から寄り添い、必要な支援につなげる役割を担っている。
全国組織の一般社団法人こども宅食応援団が今年度、こども家庭庁の補助事業を受託。苫小牧ネウボラも同法人から寄贈を受け、9月下旬から子育て世帯への食品提供を始めた。困窮世帯や孤立して適切な支援を受けられていない世帯からの申請を受け付け、面談して状況を聞き取った上で、対面で食品を提供する。これまで約10世帯に贈ってきたという。
また、同月は明徳町にも活動拠点を開設。同町の飲食店カフェオーラの協力で毎月1回、「錦岡ネウボラ MamMamステーション」を開催し、店内で子どもを遊ばせながら相談に乗ったり、食料支援を行ったりしている。
自身も2人の子どもを育ててきた五嶋さんは「疲れ切っていても、自分が支援を必要としている状態だと気付かない人も少なくない」と指摘。「子育て世帯の周りの人が気付いて支援につなげてくれることも重要。その入り口の一つとして、私たちを頼ってもらえたら」と話す。
苫小牧ネウボラは毎週月・木の午前11時~午後2時、末広町3のジブラルタ生命苫小牧ビル3階で活動。問い合わせ、利用の申し込みは公式ライン(モイファンスペースロッキ)から。



















