第2、3工場も千歳に 量産費調達、IPO視野 ラピダス東会長

第2、3工場も千歳に 量産費調達、IPO視野 ラピダス東会長
インタビューに答えるラピダスの東哲郎会長=24日、東京都千代田区

 次世代半導体の開発・生産を目指すラピダス(東京)の東哲郎会長は24日、時事通信社のインタビューに応じた。千歳市で建設を進める新工場について、「第2、第3も建設するつもりで千歳市を選定した」と述べ、今後建設を見込む2棟も同市に設置する考えを示した。

 量産開始までの投資額は計5兆円を見込む。全体のうち、研究開発に充てる2兆円の大半を政府からの支援に期待する意向を示した上で、量産などにかかる3兆円については「比率は未定だが、新規株式公開(IPO)や国からの補助金、民間からの融資を含めて検討していく」と明言した。

 ラピダスはトヨタ自動車やNTT、ソニーグループなど日本企業8社が出資し、2022年に設立した。25年4月に試作ラインを稼働、27年に量産開始を目指す。

 競合相手となる可能性がある半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や米半導体大手インテルなど海外企業との関係について「競合ではなく補完的な関係になる」とも指摘。人工知能(AI)技術の進展で次世代半導体の需要増加が見込まれる中、それぞれの得意分野で顧客の多様なニーズを補完し合えるとの見方を示した。

 ラピダスは、AIなどの最先端技術に使われる回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の次世代半導体の国産化を目指している。

 次世代半導体の生産には、微細な回路形成が可能な「極端紫外線(EUV)」の露光装置が欠かせない。オランダ半導体製造装置大手ASMLが世界で唯一製造しており、調達が課題とされる。東氏は既にめどが立っているとし、工場の完成前から順次納入予定だと話した。

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