出光コレクションの特色解説 市美術博物館 特別展関連イベントで学芸員講演

出光コレクションの特色解説 市美術博物館 特別展関連イベントで学芸員講演
出光佐三、板谷波山、小杉放菴の交流について語る廣海伸彦主任学芸員(提供)

 苫小牧市美術博物館で22日、講演会「出光コレクションと近代美術」が行われた。出光美術館(東京)収蔵の美術資料の特色について、同美術館の廣海伸彦主任学芸員が解説。市内外から集まった53人が熱心に耳を傾けた。

 同博物館が11月19日まで開催している特別展「出光美術館近代美術名品選―四季が彩る美の世界」の関連イベント。

 廣海主任学芸員は、出光興産の創業者出光佐三(1885―1981年)が美術作品の収集を始めたきっかけや、特別展に多数の作品が並ぶ陶芸家板谷波山(1872―1963年)、画家小杉放菴(1881―1964年)と家族ぐるみで交流していたエピソードなどを紹介した。

 出光興産のタンカー「日章丸」の船長室に飾られた小杉放菴の1951年作の油彩画「天(あめ)のうづめの命」については、「ブギの女王」として一世を風靡(ふうび)した笠置シヅ子がモデルと説明。時勢柄、戦後日本の復興を先導する存在で「これからの時代を頑張っていこうと元気づける絵だった」と述べた。

 参加者からは「人物像を通し、作品の生まれた時代背景や価値が分かった」「佐三の美に対する思いをよく理解できた」といった声が聞かれた。

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