レッドイーグルス グリッツに2連勝

2回戦〔レッドイグルス―グリッツ〕ゴール脇から同点打を押し込む高橋=29日、月寒体育館

 アイスホッケーアジアリーグ2023―24は28、29両日、札幌月寒体育館などで4試合が行われ、レッドイーグルス北海道は横浜グリッツ、HLアニャンは東北フリーブレイズにそれぞれ2連勝した。
 ▽2回戦
レッドイーグルス北海道 (8勝2敗)3-1横浜グリッツ(10敗)
 ▽得点者【レ】高橋(橋本、入倉)彦坂(小林、柴田)高橋【横】大澤(岩本、三浦)▽GK【レ】小野田【横】古川▽シュート数【レ】35【横】32▽反則【レ】29分【横】33分▽パワープレー得点【レ】1【横】0▽キルプレー得点【レ】0【横】0▽観客数1209人
 イーグルス年内最後の道内ゲーム。グリッツのハードワークと積極的なフォアチェックに圧倒され、先制点を許した。その後追い付き、FW彦坂が勝ち越し点を挙げたが、パスカットから反撃を受ける場面も見られるなど、終始苦しい展開となった。荻野監督は「何とか勝てたという試合。さまざまなチャレンジをしていこうとする中で、私の力不足というか、伝え切れていない部分があった」と苦戦したゲームを振り返った。
 ▽4回戦
HLアニャン(7勝3敗)3-2東北フリーブレイズ(7勝7敗)
 ▽1回戦
レッドイーグルス北海道 (7勝2敗)6-1横浜グリッツ(9敗)
 ▽得点者 【レ】佐々木(久慈、橋本)中島(橋本)牛来(入倉、髙木)久慈(高橋、橋本)青山(入倉)入倉(中島、橋本)【横】三浦(アレックス)▽GK【レ】成澤【横】古川▽シュート数【レ】33【横】23▽反則【レ】8分【横】6分▽パワープレー得点【レ】1【横】0▽キルプレー得点【レ】0【横】0▽観客数1385人
 第1ピリオド序盤、札幌出身のFW牛来が移籍後初ゴールを挙げるなど約2分間で3得点の猛攻。グリッツはたまらずタイムアウトで呼吸を整えるも、第2ピリオド以降、攻撃の手を緩めなかったレッドイーグルスが快勝した。
 ▽3回戦
HLアニャン(6勝3敗)5-2東北フリーブレイズ(7勝6敗)

-FW彦坂「執念の一撃」
 同点で迎えた第3ピリオド。チームがうまく勢いに乗れない中、レッドイーグルスのFW小林が左サイドからドライブで切り込んだシュートのリバウンドにうまく反応した。彦坂は「直感でここに来ると感じた」と振り返る。
 高いエリアからのミドルシュートが持ち味の彦坂。昨季レギュラーシーズンの成績は14ゴール11アシストだが、今季はここまでゴールを挙げられず、焦りもあった。シーズン初ゴールに「率直にうれしかったし、安心した」と吐露。「個人的にここまで得点に絡めなかったシーズンは初めて。長いトンネルを抜けられたという印象」とほほえむ。
 チームでは相手に前線からどんどんプレッシャーをかけるフォアチェックも求められている。リーグ中盤戦に向け「がんがん走って、シュートを打てるチャンスでは狙っていきたい。満足せず役割を果たしていきたい」と闘志を燃やした。

- 荻野監督「強い気持ちで戦っている」
 レギュラーリーグの約3分の1の10試合を終え、イーグルスの荻野監督は「選手たちは試合中に声を出し、どういったプレーをしていかなければいけないのかを考え、強い気持ちで戦っていることが伝わってきて成長を感じている」と振り返る。
 中でもゴールキーパーの成澤と小野田の成長について太鼓判を押す。グリッツとの2連戦では、ともに30本以上のシュートをそれぞれ1失点に抑え込む好セーブを見せ「チームを救ってくれるおかげでディフェンスが攻撃参加しやすくなる」と守りの堅さを評価した。
 采配を振るう立場としては「選手にどうアプローチすればより理解してもらえるか。技術だけじゃなく、メンタルなど日ごろの積み重ねが戦う上で影響があるので難しさを感じている」と話す。それでもリーグ、全日本選手権の2冠へ向け「今やっているホッケーの精度を上げ、もう一度今までやってきたことを選手と再認識して次につなげていきたい」と語った。

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