苫小牧市美術博物館で10月28日、今月19日まで開催されている特別展「出光美術館近代美術名品選―四季が彩る美の世界」を解説するスライドトークが行われた。市民ら約20人が参加。美術担当の立石絵梨子学芸員が、テーマごとに見どころを紹介した。
美人画の代表格として知られる上村松園の「四季美人図」について、立石学芸員は「春は花見、夏は涼風、秋は新秋、冬は初雪」といった題が書き添えられていると説明。「一幅ごとに4人の女性を描き分けるのは松園の画帖には珍しく、明るくみずみずしい色彩からも20代の頃の作品と考えられる」と述べた。
サンタクロースが描かれた小杉放菴(ほうあん)の「さんたくろす」は「温かく楽しい気持ちになる作品だが、墨のにじみやかすれもあり質感豊か」と指摘。富岡鉄斎に関しては「力強くて、大きく奔放な筆遣いが特徴で、学識豊かな才人。自らの目で現地を確かめに日本各地を踏破していた」などと紹介した。
参加者はうなずきながら、熱心に立石学芸員の話に耳を傾けていた。
















