トマリ

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 「苫小牧留学(トマリ)に一歩近づいた」。10月25日に行われた北洋大学と同大の日本語教育機関「外国人留学生別科」による合同入学式で奥村訓代学長が発した言葉だ。

 トマリは、海外に行かずとも苫小牧で海外の学生と交流できることを意味する造語。同大には中国や韓国、台湾、ベトナムの留学生80人ほどが在籍しているほか、コロナ禍の入国制限がなくなった今年度、別科にはネパール、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュ、ウズベキスタン、モンゴルの6カ国約150人が入学した。

 式の会場は各国の民族衣装を身にまとった留学生であふれ、日本人より外国人の占める割合が多い状況。海外に来たかのような錯覚を覚えるほどだった。

 学内にいながら自然と語学力や諸外国の文化を学べれば、金銭的に留学が困難な人にとっては一石二鳥。学生だけにとどまらず今後、市民とも接点が増えれば、市民にとっても身近に外国人との交流が可能になる。トマリに期待したい。(樋)

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