福祉職場専門のコンサル会社設立 苫小牧の谷口さん

福祉職場専門のコンサル会社設立 苫小牧の谷口さん
福祉職場専門のコンサルティング会社を立ち上げた谷口さん

 苫小牧市柏木町に先月、福祉施設における職場改善や人材確保策などの助言を行う、コンサルタント会社「PlanningK(プランニングK)」が設立された。立ち上げたのは、障害者や高齢者福祉に携わってきた同町在住の社会福祉士谷口慶太さん(35)。コンサル業に加え、高齢者の住まいに関する相談対応やインクルーシブ認定講師の資格を生かした講演活動などを通じ、誰もが生きやすい社会の実現に貢献したい考えだ。

 谷口さんは札幌市出身。北翔大学(江別市)を卒業後、北広島市の障害者施設に6年間勤務した。7年ほど前、長女の誕生を機に苫小牧に転居。障害者福祉から高齢者福祉に仕事をシフトし、サービス付き高齢者向け住宅や介護施設で働いてきた。

 市内でも急速に高齢化が進む中、介護の現場では人材不足が慢性化。市が2022年12月に行った介護事業所への調査では約4割が介護職員の確保に苦慮していると回答し、欠員数は112人に上った。

 谷口さんも人手不足の深刻さを現場で痛感。採用を内定後に入社を辞退したり、別の業界に転職したりする人が続出している状況を目の当たりにし、「このままでは10年、20年後には介護の業界は立ち行かなくなる」と危機感を抱いたという。

 今のうちに手を打たなければ―と、これまでに培った知識や経験を生かして介護現場の改善に貢献する事業に取り組むことを決意。福祉に携わる人向けの悩み相談や講演のほか、事業所向けに職場改善や経営の助言を手掛ける福祉職場専門のコンサルティングの会社を立ち上げた。

 従業員の立場はもちろん、安定的な経営、地域福祉などさまざまな観点から生き生きと働ける職場づくりを促し、離職者を減らすと同時に、この業界で働きたいと思う人を増やすのが目標だ。

 「プランニングK」ではコンサルタントのほか、高齢者向け住宅、介護施設入居を考えている人や家族らをサポートする相談支援も実施。谷口さんは障害者福祉に携わった経験や、インクルーシブ認定講師としての知識を生かし「すべての人が分け隔てなく暮らせる共生社会に寄与する活動にも力を入れたい」と語る。

 16日午後2時半から、市内花園町の飲食店「どんたむ焼きと絵本 どんたむれんじゅ」で「違いを認め合って生きること」をテーマに講演会を開く。

 同店を運営するマルハナ石田商会(石田英人代表)による「トークショー型市民講座 まーなび」の一環で企画され、谷口さんは「集まった皆さんとよりよい社会を考える時間にできれば」と話す。

 まーなびの参加費は1200円(おやつと飲み物付き)で、高校生以下は600円(3歳以下無料)。生活保護世帯の小中学生、高校生は事前連絡で無料となる。定員20人(先着順)。

 申し込み、問い合わせは同店 携帯電話090(8905)5051。

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