国の文化審議会(佐藤信会長)は15日、恵庭市の「北海道西島松5遺跡出土品」など36件の美術工芸品を重要文化財に、根室市の「清隆寺本堂」など121件を登録有形文化財に指定・登録するよう盛山正仁文部科学相に答申した。おおむね6カ月後に告示される。
西島松5遺跡では擦文時代の墓跡が多数確認され、副葬品も金属製品155点、土器62点、琥珀(こはく)玉1点の計218点と豊富。土坑墓から出土の副葬品は大刀や刀子、鉄やじり、工具類など多様で、一部は本州で製作されたとみられる。当時の人たちが伝統的な墓制を守りながら本州と交流していたことを表し、擦文時代前半の北海道中部と東北地方北部や律令政府との政治的、社会的な関係を考える上で重要という。
恵庭市の原田裕市長は「副葬品は当時の北海道と本州との交流や関係性を考える上で極めて重要と高く評価され、大変喜ばしく思う。地域の歴史や魅力を象徴する文化財として保存と活用に努めたい」とのコメントを発表した。同市郷土資料館の長町章弘学芸員は「身の引き締まる思い。しっかりと後世に伝えたい」と話す。
根室市の清隆寺本堂は、市街地の真言宗寺院本堂で1925(大正14)年建立。入母屋造り鉄板葺(ふ)きで、獅子や龍、鳳凰などの彫刻が秀逸とされた。



















