新年度道内中小企業 7割強が賃上げ 大手とは格差も 平均2・87% 連合目標「5%以上」届かず 同友会まとめ

新年度道内中小企業 7割強が賃上げ 大手とは格差も 平均2・87% 連合目標「5%以上」届かず 同友会まとめ

 北海道中小企業家同友会は、会員企業を対象とした2024年度の賃上げ・初任給の腹づもり調査結果を発表した。今春闘で大手企業の大幅な賃上げが続いている中、72・7%の企業が新年度に賃上げを実施すると回答。中小企業にも賃上げの波が一定の広がりを見せている。ただ、平均賃上げ率は2・87%にとどまり、労働組合の中央組織・連合が目標とする「5%以上」には届かず、大手企業との格差は拡大している。

 調査は2月15日に会員企業5672社にアンケートを送付し、3月4日までに回答のあった359社分をまとめた。回答企業の平均資本金は2711万円で、平均従業員数は42・7人だった。

 賃上げを実施する内容は、「定期昇給(定昇)の他、ベースアップ(ベア)を検討中」が46・0%と半数近くに上った。「ベアは行わず、定昇分のみにとどめたい」が26・7%で、合わせて賃上げ実施企業は7割を超えた。一方、13・9%の企業が「ベア、定昇ともに行わず、現状額を維持する」と回答。13・4%の企業が、なお対応を決めかねており「未定」と回答した。

 ベアを検討中の企業の地域別では、札幌以外が42・6%だったのに対し、札幌は51・9%と5割を超えた。

 有額回答企業の賃上げ予定額は、全道平均で6904円(平均年齢43・2歳)。賃上げ率は2・87%となった。23年度は景気の回復を見込んで高い賃上げ率(3・55%)となったが、諸経費や仕入れなどの上昇分の価格転嫁が進んでいないこともあり、前年より0・68ポイント低くなっている。

 また、人手不足を背景に初任給の引き上げも目立った。高校卒の営業職は前年比5・6%増の18万848円、短大・専門学校卒の技術・現業職は5・3%増の19万692円、高専卒の技術・現業職は4・6%増の19万3305円。大学卒の営業職は2・6%増の20万2536円となり、20万円を超えた。

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