爆発事故で苫小牧ガス社員へ禁固1年、役員に10月求刑

爆発事故で苫小牧ガス社員へ禁固1年、役員に10月求刑

 苫小牧市内の住宅建設工事現場で2021年2月12日に作業員が重傷を負った爆発事故で、業務上過失傷害の罪に問われた苫小牧ガスの男性社員(36)=苫小牧市在住=と男性役員(46)=同=の両被告の初公判が19日、札幌地裁苫小牧支部(髙木博巳裁判官)であった。両被告は罪状認否で起訴事実を認めた。検察側は当時現場の保安責任者だった社員に禁固1年、電話で報告を受けていた役員に禁固10月を求刑した。

 起訴状などによると、両被告は12日未明、現場周辺の雨水ますなどを調べた際、「爆発下限界」を超える高濃度のガスを検知し、ガス漏れの可能性を認識しながら消防機関への協力要請や住民への周知、関係者以外立ち入り禁止などの業務上の注意義務を怠ったなどとしている。

 弁護側の証人で同社の本間利英社長が出廷し、「事前に通報があり、事故が防げなかったのは反省点が多い」と指摘。前日の通報直後に対応した社員らが通報者宅周辺を調べてガス濃度が低かったなどとし、原因調査を一時中断していた判断の過ちも認めた。

 検察側は作業員の男性が全治約2年の全身やけどなどを負った事実から被害の責任は極めて重大とし「相当額の被害弁償を行い、再発防止策を講じても相応の厳罰に処する必要がある」と述べた。弁護側はガス管の耐用年数内で定期検査でも異常がなかった上、初動対応で両被告に先行する判断ミスがあったとし、執行猶予を求めた。

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