とまポンカード来年3月末で廃止へ 提携事業所や利用減り 苫商議所

とまポンカード来年3月末で廃止へ 提携事業所や利用減り 苫商議所
来年3月末で廃止されるとまポンカード

 苫小牧商工会議所は会員事業所の従業員やその家族らに提供してきたクーポンサービス「とまポンカード」を2025年3月31日で廃止する。06年12月から事業を展開してきたが、民間の後発サービスが相次いで登場し、近年は提携事業所や利用が減っていた。商議所は役割を終えたと判断し、19日の常議員会で廃止を報告した。

 「とまポン」はとまこまいクーポンの略称。カードを100円で購入し、提携する飲食店などで提示すると、割引きや特典が受けられるサービス。提携事業所は年間登録料3000円で、売り上げの増加やイメージアップなどの効果が期待でき、一石二鳥の取り組みとして展開してきた。

 06年12月に提携事業所120件、カード配布4611枚でスタート。07年度に提携事業所は139件に拡大したが、これがピークで、その後は民間のフリーペーパーやスマートフォンアプリのクーポンなどの浸透により苦戦。昨年11月時点で提携先は36件にまで減り、発行枚数も累計1万5507枚にとどまっている。

 提携事業所の減少でメリットが少なくなり、新規顧客の獲得にもつながらなくなったことで、商議所も役割を終えたと判断。会員らへの説明や事業の契約期間を考慮し、廃止まで一年間の猶予を置く。商議所は「当初は類似したものはなく先行した取り組みだった。カードを提示するアナログな仕組みは、デジタルの時代にそぐわないのかもしれない」と話している。

 同サービスを提供してきた市内の事業者からも、廃止を時代の流れと受け止める声が聞かれる。市内美原町の酒類販売「アルス美原店」は多い日に一日数回の利用で、平田幸彦代表(70)は「今は他社のポイントサービスも多く、無くなっても困らない。困る経営者の方が少ないのではないか」と話している。

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