計画改定へ検討事項確認  植栽判断基準を策定 胆振東部森林再生・林業復興連絡会議

計画改定へ検討事項確認  植栽判断基準を策定 胆振東部森林再生・林業復興連絡会議
オンラインで意見を交わす連絡会議のメンバー=21日、道庁

 2018年9月の胆振東部地震で甚大な被害を受けた山林の回復に取り組む「胆振東部森林再生・林業復興連絡会議」は21日、道庁とオンラインで会合を開いた。道と厚真、むかわ、安平の3町、苫小牧広域森林組合など林業に関わる構成員のうち約40人が出席し、同地震森林再生実施計画(22~26年度)の改定に向け、(1)森林の自然回復状況の把握(2)森林作業道整備の課題に対応した取り扱い(3)視覚的な植栽適地判断基準策定―の3点を新たに検討することを確認した。

 現行計画は22年度から5カ年で森林造成を集中的に進める方針を明記。被災した3町の森林約4300ヘクタールのうち約1200ヘクタールを植林・緑化で復旧し、残りは自然回復に任せるとしている。27年度の次期計画に向け、24年度から個別の検討を進め、26年度に計画全体を改定する予定。

 新たな検討事項とした(1)は、自然回復を想定した場所の樹木の更新状況を衛星写真などで確認。例えば「更新完了」「更新見込み」「更新なし」といった形に分類し、対応の方向性を整理する。(2)は、被害木の搬出や植林作業に必要な森林作業道で、軟弱地盤や短時間で増水する特性から崩壊しやすい課題が浮上したため、新たな作業道の開設や補修の取り扱いをまとめる。(3)は、崩壊斜面への植林作業の効率化を図るため、植栽適地の見極めがより簡易にできる視覚的な判断基準の策定を目指すとしている。

 道はこの日、森林造成に向けた植林・緑化は当初計画より1割ほど早く進み、22~23年度に計346・22ヘクタールで実施したと報告。被災森林の所有者346人への意向調査から、計画で自然回復を想定した場所でも植栽を希望する所有者が約1割、検討中も約1割に上ることが示された。

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