苫小牧市は21日、市役所で2023年度第2回市スポーツ推進審議会(本間貞樹会長)を開いた。事務局の市がスポーツ推進計画施策事業の今年度実績について報告したほか、市内の運動施設の整備計画などについて意見交換した。
市は今月、市総合体育館で実施した「パラスポーツ体験会」について、昨年の2倍以上となる過去最高の172人が参加したことを説明。これを踏まえ、新年度の参加者は200人以上を目標とし、福祉部など他部署との連携強化や体験競技の内容充実に向け検討する。市民の健康と体力づくりを目的に、市内のウオーキングコースを歩く事業については今後、栄養学や健康の座学を取り入れる提案もあった。
開設から50年が経過する市総合体育館については、市内中心部に2806平方メートルのメインアリーナを有するなど帯広市総合体育館と同規模の施設への建て替えを計画している。
しかし、(1)概算事業費が当初の60億円から1・5倍の90億円へと膨れ、今後も物価高騰などでさらなる財政負担が見込まれる(2)最優先課題の駅前再整備など他の大型事業との調整が必要である―ことから、新年度は整備手法の検討や体育館の延命化改修に向けた費用の調査などを行っていくことを説明した。
審議会には委員10人が出席。本間会長は今年度は夏季にテニスのインターハイやアイスホッケーの選抜大会、冬季には国民スポーツ大会など、全国規模の大会が市内で開催されたことに触れ「スポーツ都市宣言のまちで、多くの大会が開かれたことをうれしく思う」とあいさつした。

















