ニシン漬けとカジカ汁 川田(かわた)幸香(さちか)

ニシン漬けとカジカ汁
川田(かわた)幸香(さちか)

 あなたは題名を読んで「懐かしいな」「よく食べてるな」「食べたことないな」など、何か思うところはあるだろうか。

 私は白老町のNPO法人ウテカンパに所属している。この法人が同町社台で開いている介護予防サロンと認知症カフェでは、スタッフも含めて20代から80代までが、介護や認知症について学びながら、おしゃべりを楽しんでいる。先日のテーマは「魚と健康」。魚の栄養などについて簡単に学び、魚に関するクイズをみんなで考え、その後は普段よく作る魚料理や昔食べた懐かしい味などについて楽しく話した。

 その時に出たメニューが、ニシン漬けとカジカ汁だ。20代のスタッフはこれを食べたことが無いという話になった。すると、参加者たちは冷蔵庫の中の物でできる簡単なニシン漬けの作り方や、カジカ汁に使うカジカの種類、調理の仕方など、いろいろなことを教えてくれた。そして、次の回にはニシン漬けを持ってきてくれるという方もいた。

 高齢の方には珍しくなくても、若い世代にとって新鮮なことはたくさんある。なので、私たちはおしゃべりの時間をとても大切にしている。一方的に講座や体操をするだけではできない双方向の関係性は、おしゃべりをきっかけにしてできると思っているから。介護予防や認知症予防のためにと、あえて高齢の方に新しい役割をつくらなくても、今まで日常的に行ってきたことを聞かせていただけるだけで、私たちが学ぶことは多い。学びはもちろんだが、単純に私たちスタッフは、先輩たちとのおしゃべりの時間をいつも楽しみにしている。

(コミュニティナース・苫小牧)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る